働きアリの法則

屋上ファーム、インゲン豆畑の近くに、アリの巣があります。先日、5歳男の子が、羽アリ(たぶん女王アリ)を発見したことで、がぜん子どもたちのアリ熱が高まっています。女王アリは、ひたすら卵を産んで働きアリをたくさん誕生させることが仕事で、その働きアリは、一生懸命女王アリのために食べ物を集めます。

 

そう、働きアリは、その文字の通り、みんな働き者だと思っていると、どうやら、そうでもないらしいようです。北海道大学の長谷川准教授は、「働きアリの法則」を発見したのです。

 

「よく働く2割のアリが8割の食糧を集めてくる」「よく働くアリとほどほどに働くアリとサボるアリの割合は、2:6:2になる」という法則です。つまり、一生懸命働いているアリは2割にすぎないのです。

 

実は、人間社会でも同じようなことが言えますね。この法則を活用すると、組織での改革を始めやすくなります。50人程度の集団であれば、やる気のある10人を仲間にすればいいのです。まずは、有志3人で改革を始め、小さな成果を出す。その上で、3人が優秀な人材を2人ずつ集めれば、やる気があって、よく働く2割10人がまとまります。そうすれば、ほどほどに働く6割は大勢に従います。

 

では、2割の遊んでいる人はどうすればいいのか?実は、この2割の人材は、コミュニティー全体を救う遊軍として存在するのだそうです。組織は、でこぼこの存在がかみ合って、上手く成り立つといいますが、「遊軍」も必要なのですね。

 

みなさんの所属する組織を考えてください。2割の「遊軍」も、何らかの形で、組織の役に立っているのです。えっ・・・自分が「遊軍」だって!?