ドラゴン桜

毎週日曜日・・・大河ドラマの後には、「ドラゴン桜」をなぜか見てしまいます。昔から受験といえば「必死で頑張れ!」「気合で暗記しろ!」などと具体性のない言葉で精神的に子どもを追い詰める傾向が強いのですが、「ドラゴン桜」は、がむしゃらに頑張るのではなく、工夫して勉強する大切さを説いているのが共感できるところです。

 

仲間と共に勉強することで、ライバル心が生まれるだけでなく、ともに助け合う心が育まれます。そして、やみくもに時間をかけるのではなく、いかに集中して頭を回転させるか・・・自分で考えることを今回のドラマでは、重視しています。

 

ドラマなので、もちろんフィクションの要素が多く、現実に高3で基礎学力から始めて東大合格は難しいでしょうが、そのストーリーに見入ってしまいますね。

 

子ども4人全員を東大合格させた「佐藤ママ」は、講演活動や著書も多数発表しています。彼女の考えをいくつか紹介します。

 

「暗記に時間をかけるのは無駄」・・・受験生はつい英単語や古文単語を覚えたいと必死になるんです。でも暗記に毎日30分もかけるのはもったいない。どうせ翌日には、10個中8個は忘れていますから。問題をじっくり考えて正しい解答を作ることに使った方がいいのです。

 

「勉強した時間の長さより、いかに集中して頭を回転させたかが大切」・・・人間の頭って、例えれば「ぬるま湯に長くつかる」よりも「ものすごく熱いお湯にさっとつかる」やり方のほうが賢くなるのです。100ページの問題集を毎日ちまちま1ページずつ解くよりも、毎日10ページずつやって10日間で仕上げ、もう10日間で2回目をする、というほうがいいのです。

 

まだまだあります。「寝る前に起きてやることを決めて、その問題集とノート、筆記用具を机の上に出して寝る」「勉強は苦行のようにやるものじゃない。淡々と、息をするようにやることが大切」「勉強は孤独な作業だけど、勉強をする環境は孤独にしない」

 

どうですか、子どもたちが日々勉強に向き合うということは、自分の人生を大切にし、納得のいく人生に必ずつながると思いますね。もちろん、私たち大人が、どんな形であれ、寄り添うことが必要です。