レジ袋でモヤモヤ

今日の寺子屋は、厚紙を使って腕時計を作りました。完成した腕時計を「ドヤ顔」で、腕に巻く子どもたち・・・多分、おうちに帰ってお風呂に入るまで、つけ続けていることでしょう。(笑)

 

さて、レジ袋有料化が始まって間もなく1年になります。エコバックを持参して買い物に行く人は多いのですが、これって、本当にエコなの?と思い始めていませんか。

 

昨年3月とレジ袋有料化が始まり4カ月たった11月との比較では、1週間以内にレジ袋をもらった?の回答は、70%から28.1%へと激減しています。そして、エコバックを持っている?には、93.7%の人が持っていると答えています。そのうち70%以上が、複数持っているようです。

 

みなさんは、レジ袋とエコバックをどのように使っていますか。我が家には、冷蔵庫の横にレジ袋BOXがあります。無償でもらったレジ袋や、エコバックを忘れて、やむなくレジ袋を購入したものが入っています。はい。生ごみ用のゴミ袋に使用しています。

 

「エコバックを持っていながら、100均でレジ袋を購入しています。なぜなら、ゴミ箱にかぶせたレジ袋を他のゴミと合わせて、ゴミの日の大きなごみ袋にまとめるからです」という人も多いようです。どうも、環境に対してスッキリしませんね。モヤモヤします。

 

英国の環境省が2011年に発表した調査では、「地球温暖化の可能性」をレジ袋より少なくするためには、エコバックを131回使う必要があるとのことです。理由は、エコバックを作ること自体の環境負荷です。

 

製造し、運び、そのために人が動き・・・コロナ禍でエコバックを頻繁に洗う人が増えていますが、その洗浄による水の汚染や、水を運ぶ際のエネルギーによるCO2排出などでも環境負荷がさらに高まっているといわれてます。

 

身も蓋もない話になってしまいますが、環境コストを回収する一番の対応は、「レジ袋は買って、必ず『複数回』使い、廃棄する」ことだそうです。

 

こう考えると、レジ袋有料化に伴うエコバックの使用は、私たちの環境に対する意識アップには、大いに役立ったとも言えます。

 

では、この意識をさらに発展させてみませんか。視野を広げて、トータルでエコを考えるのです。

 

「私は、最低何枚か生活でごみ袋が必要なので、もらいます。一方で、車の利用を減らし自転車にしたり、歩いて別のエコにつなげます」

 

どうですか・・・こんな視点だってありですね。食品ロスを出さないことも、ゴミ自体を減らすことだって重要です。レジ袋&エコバックという問題は、エコ活動の1つでしかないのです。