目標は持たずコツコツと・・・

保育園の壁紙をきれいにしています。入口から見てベビールーム側の壁紙を涼しげな板張り風に張り直しました。最近は、ホームセンターで素人でも簡単に壁紙の張替えができるようになり、なかなかの完成度です。子どもたちや保護者からの評判も良くて、調子に乗った私は、入口の柱周りをレンガ調の壁紙にします。「新しいおうちに来たみたい!」と言われ、ますます浮かれる園長です。

 

しかし、よく見ると、シワになっていたり、わずかに膨らんでいるところがあったりと、プロの職人技には程遠いですが、少しずつ、汚れた壁紙をリニューアルしていきます。

 

さて、私たち大人は、子どもたちに「何か目標をもって生きていく方が、人生は充実し、生きがいも大きくなるぞ!」なんて、偉そうに言っていますね。

 

しかし、皆さんも経験していませんか。子どもの頃、勉強の予定をしっかりと立てたら、そこで満足してしまって、目標の実践に至らなかったこと。また、ノートを綺麗にまとめたら、それで勉強をした気になってしまったこと。

 

そんな自分を責めるのではなく、目標を立てなくても、結局は目の前のことをコツコツとやることが大切なのでは・・・と思う生き方もありかもしれませんね。

 

私も、学生の頃に一人旅に出た時は、細かい予定を立てないで、行き当たりばったりを楽しむ。何もしないを楽しむことが、充実の時間でした。計画をガチガチに決めてしまうと、その通りにいかなかった時にストレスになることもありますね。

 

「目標もしっかりと立てて、計画的に物事を進める」事も「目標は持たず、目の前のことをコツコツと行う」事も、その人の向き不向きで決めればいいことですが、どうも、世の中は、「目標を持つ」方が、尊いことに受け止められます。

 

でも、人の生き方ですので、どっちがいいとか悪いとかではなく、また時と場合で、変えたっていいですね。「目標を持たない事」を決して悲観することはない・・・そう思うことも必要かもしれません。