カタツムリ

今日は、小学2年生の卒園児の男の子が、庭で見つけた「カタツムリ」を保育園に持ってきてくれました。かなり大きなサイズのカタツムリです。保育園の6月の歌は、「かたつむり」だったので、朝の会では、毎日のように歌っていました。しかし、屋上では、カタツムリはなぜかいません。ジメジメした場所がないからか、6階まで繁殖を広げられないのか・・・そんな理由が考えられます。

 

子どもたちは、カタツムリに釘付けです。のろまのイメージがありますが、意外にもスイスイ移動します。じっくりと観察すると、頭部の触覚(つの)が大小2対あり、大きい方の先端に目があります。

 

6月のうた「かたつむり」は、何と作詞作曲不詳で、明治44年に発表された歌だそうです。ずいぶんと古くから子どもたちの間で歌われていたのです。歌詞は、♬でんでんむし虫 かたつむり おまえの頭はどこにある 角だせ 槍(やり)だせ 頭だせ♪ですね。

 

この「槍(やり)」って、どこだかわかりますか?今日観察した限りでは、どこかわかりません。実は、交尾の際に出る生殖器とする説が有力だそうです。生殖器は、恋矢と言われています。しかし、カタツムリは、オスとメスが別々にいるのではなく、雌雄同体の生きものです。よって、2匹のカタツムリがいると、どちらかがオスの役割をし、どちらかがメスの役割をして子どもを産むのです。

 

ますます、不思議な生き物ですね。フランス料理の「エスカルゴ」は、専用のブドウ畑で寄生虫がつかないよう、衛生的に養殖されたリンゴマイマイ科のカタツムリだそうです。日本では、飛騨地方で、クチベニマイマイが子どものおやつとして焼いて食べられていたそうです。

 

それから、カタツムリの殻を取ったら、ナメクジのようになるわけではありません。カメが甲羅と体が一体化しているように、カタツムリも殻と体はくっついています。

 

さぁ~来週は、多くの園児がこのカタツムリを観察します。どんな反応になることやら、楽しみですね。