整枝(せいし)

土曜日のナイトツアーに参加した保護者の感動コメントが、連絡ノートにたくさんありました。雷雨のハプニングも「あんなにたくさんのホタルを自然環境で見るのは初めてです。子どもと一緒に大感動です」といった感じです。そして、昨日の午後の雷雨の後に、さいたま市では、空一面に大きな虹がかかりました。ほとんどの園児が、虹を見たようで、虹の話題でも盛り上がりました。

 

そして、いよいよ今日がプール開きとなりました。「待ってました!」とばかりに、子どもたちの笑顔と水しぶきが屋上に舞います。ようやく、真夏に突入といった感じです。昨年までは、プールサイドで水を避けていた園児も、一年も経てば、積極的に水鉄砲で水のかけ合いをしています。うれしいですね。

 

プールをしながら、子どもたちは、バケツ一杯収穫したミニトマトを食べます。今日は、立派なキュウリが3本とれたので、これも塩をかけて食べました。保育園の屋上は、まさに夏野菜の収穫ピークとなっていますが、野菜を育てるには、それなりに世話が必要です。よく、ベランダなどでプランターを使った野菜作りを始めるファミリーがいますが、初年度は、たいがい失敗します。(笑)

 

野菜作りの重要な作業の一つに「整枝(せいし」があります。屋上ファームでは、ミニトマトのわき芽をこまめに切り取る作業です。何もしないで、1週間もほったらかしにすると、わき芽だらけになって、そのままにしておくと、栄養が分散されてしまって、大きなトマトが育たなくなるのです。

 

毎年、トマトのわき芽を切り落とすたびに、忍びない気持ちになります。しかし、これをしないと、子どもたちのつまみ食いができなくなってしまうのです。

 

トマトのわき芽と同じようなことが、私たちのまわりでもありますね。「二兎を追う者は一兎をも得ず」に例えられるように、あれもこれも頑張って抱え込んだものの、結果すべてが中途半端になってしまったことなど、私もたくさん経験しています。最初に「これとこれだけにする」と2つくらいに絞っておけば、きちんと完成するのです。

 

また、自動車免許証も、3年・5年と更新が必要です。これも、野菜作りに例えるなら、伸びすぎた枝の先端を切り落とす「整枝」と同じですね。教員免許証も更新制度になりました。

 

屋上で、子どもたちがつまみ食いするミニトマトの話が、大きくなってしまいましたが、私たちは、人生の多くの場面で、「整枝」を的確に行っていかないといけないようです。