自動販売機で食品ロスを減らす

今日も不安定な天気で、午後は豪雨で冠水するほどになったかと思うと、真夏の太陽が顔を出します。午前中の屋上遊びは、小雨でスタートしたものの「こんな雨なら全然大丈夫!」と子どもたちが遊びだすと、すぐに止んでしまいました。

 

雨に濡れた草むらの中で、「アマガエルがいた!」「しょうりょうバッタだ!」と子どもたちは大さわぎです。触れる園児のまわりを野次馬が群がります。今日も、見学のママには「こんな広いところで遊んでいるんですか・・・いいですね」とコメントをいただきました。

 

さて、日本の「食品ロス」は、どれくらいか知っていますか。2018年のデータですが、約600万トンだそうです。凄すぎてピンとこない数字ですが、毎日一人おにぎり1個分と言われています。

 

要因は、様々ですが、業界内の「納品期限」をめぐる慣例も、その一つです。代表的なものは「3分の1ルール」です。私も、サラリーマン時代は、得意先に商品を納品する際に、このルールに悩まされました。

 

この1/3ルールとは、賞味期限切れの商品が店頭に並ぶのを避けるため、食品メーカーと小売店が設定する基準です。例えば、賞味期限が6か月の商品だと、卸業者は製造日から2カ月以内にスーパーやコンビニエンスストアに納品しなければならない。これを守らないと、メーカーに返品されたり廃棄となるのです。

 

ネスレ日本は、こうした納品期限を過ぎた菓子や飲料を専用に扱う無人販売機を全国5か所で設置したそうです。ペットボトルや粉末タイプのコーヒーに、お菓子のキットカットも扱います。「賞味期限が残りわずかの商品を安く売るのが目的ではなく、納品期限を超過したことで出荷される流通先が限定された商品を、適正な価格で販売するのが目的です」と担当者は語ります。

 

コカ・コーラボトラーズジャパンも今年3月から賞味期限が残り2カ月ほどに迫った飲料などを扱う自販機を展開しています。約200種類の飲料の一部を通常価格より最大60円ほど安く販売しているそうです。「余剰在庫の削減と、購入者の食品ロスへの意識向上のきっかけになることを期待します」とのことです。

 

こういった取組みが、メーカー・消費者・環境の「三方よし」の取り組みにつながることを期待したいですね。