ウシガエル

埼玉県も梅雨明け宣言がされて、今日も暑い日となりました。土曜日ですので、小学生たちとプールを楽しみました。小学生が入ると、過激な水かけ合戦になります。でも、年長園児は負けずに応戦します。(笑)

 

さいたま市内の小学校は、来週20日が終業式です。昨年は、コロナの影響で変則的な夏休みとなりましたが、今年は例年通り、しっかりと宿題も出るようです。

 

さて、今日は「ウシガエル」の話です。「モ~モ~♬」と牛のように鳴き、カエルの中で一番身体が大きな種類です。屋上の池にも、3匹のウシガエルがいます。子どもたちも、屋上遊びの最中に「モ~モ~♬」をよく聞きます。先日は、池を脱走して、ファームのナス畑に潜伏していました。人が前を歩いても、まったく動じないふてぶてしさです。

 

この「ウシガエル」のもう一つの名前は「食用ガエル」です。日本に初めて持ち込まれたのは1918年(大正7年)頃だそうで、栄養難だった当時、農家の副業に食用ガエルの養殖が推奨されたのです。最初は、不気味なカエルに食べることに抵抗を持つ人が多かったようです。

 

しかし、養殖が盛んになると、輸出産業として成立し、終戦後の最盛期には、輸出冷凍水産物中第3位と莫大な外貨を生み出したのです。しかし、長続きしません。もともと日本人には定着しなかった蛙食文化に加えて、農薬由来の有害物質が日本産蛙肉に残留していることが発覚したのです。これによって、需要が減り、養殖業は急速に廃れていったそうです。

 

こうして、放棄されたウシガエルは、全国各地で野生化していったのです。屋上の池にも住んでいるくらいですから、環境適応能力、繁殖力は高く、動くものなら何でも食べます。池の金魚は、カメとウシガエルに食べ尽くされてしまいました。ホテイ草という水草を池に投げ入れると、水草にかぶりつきます。凄い食欲です。

 

もちろん、現代では、問題になった有害物質は世界的に使用禁止となり、唐揚げや塩焼きでおいしくいただけるようです。私は、食べたことはありませんが、鶏肉のようにおいしいそうです。「特定外来生物」の指定を受けて、悪者のようなイメージですが、ウシガエルには罪はありません。保育園では、子どもたちに愛されています。