教育におけるリスク

今日もギラギラの太陽の下で、プール遊びを楽しむ子どもたちです。子どもたちにとっては、当たり前の屋上の環境も、本日見学に来たママにとっては、「こんな広いんですか!すごいですね~」の第一声です。

 

さて、各学校では、コロナ禍での教育活動という非日常が1年以上続き、今年度で2年目に突入しました。1年目は、「コロナウイルス感染防止」というリスクヘッジの中で、ほとんどの行事が中止となったり、規模を縮小せざるを得ない状況となりました。我慢の一年だったわけです。

 

しかし、学校には、感染症リスクだけでなく、今の季節では、熱中症リスクがあり、そもそも教育活動制限によるリスクが、大きくなってきました。想定すべきリスクは他にも幾つもあり、その一つを優先的に抑えようとすると、他のリスクの発生率を高めてしまうのです。つまり、「コロナだから○○を中止」として、感染症リスクを抑えようとすれば、教育活動制限のリスクが大きくなるのです。

 

そもそも教育活動はリスクを伴うものであり、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の故事成語に例えるならば、リスクを回避すれば、その分、得られるリターンも少なくなるわけです。

 

コロナ禍2年目に突入する中で、リスクを取りに行って、教育活動を以前のように、活発に行う学校もあれば、「意思決定」をしないで、ただ結果を待つだけの「決定しないリスク」を存在させてしまう学校もあります。

 

子どもたちは、学校でたくさんの「失敗」を経験します。「失敗するリスク」が、学校にはたくさんあるのですが、その経験が、大きなリターンとなって、成長へとつながるのです。挑戦しないと失敗もありませんね。

 

「危険とリスクの境目」「無謀と冒険の境目」「成功と失敗の境目」は、はっきりと線引きされるような明確なものではありません。それだけに、学校によって、教師によって、基準がまちまちであるのが現実です。

 

保育園ホワイトきゃんばすも、リスクとリターンという考えを明確に持っています。年間を通じて、様々なイベントがあるのは、「子どもたちの笑顔・成長」というリターンを獲得するために、リスクを取りに行っているのです。もちろん、リスクを最小限に抑えて挑戦するのです。

 

先日行った「ナイトツアー」や今週末の「サマーキャンプ」は、リスクを取ってでも、子どもたちの体験や成長というリターンを求めての活動です。リスクとリターンのバランスは、人によっても違いますが、子どもたちの成長は、リターンの積み重ねであることは間違いありません。