ほめてしかって子は育つ

保育園ママからは、子育ての悩みの相談を受けることがよくあります。ホワイトきゃんばすの職員は、全員子育て経験者ですので、自分の経験もありますが、実際は、保育園で預かった数百人の子どもたちやそのママたちの子育ての情報が活かされます。

 

今から30年以上前に、埼玉県与野市(今はさいたま市)にある鈴谷小学校のPTAが発行していた「子育てシリーズ」の内容を当時の教頭先生が、一冊の本にまとめました。これが「ほめてしかって子は育つ」です。目次はこうなっています。

 

「うちの子なんか、ほめるところなんか、なんにもないわ」

「くだらない本ばかり読んでないで、勉強でもしたらどうなの」

「お父さん、お母さん、ぼくをもっとかわいがって」

「わが子を非行少年にする十章」

 

なんだか、目次を見ただけでも、ドキッとして、言いたい内容が想像できますね。この本は、子どもをよりよく育てるために「正しくほめることと、正しくしかること」の重要性とそのタイミングやポイントを説いています。

 

もう30年以上前の内容ですが、子育ての悩みの根底には、今も昔も変わらないものがあります。そうです。子育てに完璧なんてありません。親の思い通りにいかない事の方が多いのだから、イライラするよりも、1つでもうまく言ったら「おぉ~できたぞ!」と喜べばいいのです。

 

保育園の保護者には、「子どもたちへは、自分の思い通りにいかないことをたくさん経験してもらいたい。その経験が成長につながる」と何度も言っていますが、親だって、自分の思い通りにいかない子育てを経験して、「もう、完璧なんて・・・やめた!」と肩の力を抜けばいいのです。

 

それから、一人で悩んでもダメですよ。まわりに相談すれば、きっと良い方法が出てきます。一人の知恵には限界があるので、まわりを巻き込む力も大事ですね。