自尊心を満たす

昨夜の侍ジャパンの金メダルは、テレビで観戦する私たちも、ずっと緊張する展開でした。5戦全勝で金メダルを獲得したのに、すべての試合が接戦となり、楽な試合は一度もありませんでした。プロの選手たちが、金メダルしか許されないというプレッシャーの中で、チームワークで勝利する姿は、感動しかありません。稲葉監督の選手たちを信頼する姿勢も胸を打ちます。

 

13年ぶりの開催となったソフトボールと野球の両方で金メダルを獲得できたことで、子どもたちの夢に火がつくとうれしいですね。

 

さて、人間の習性をこんな言葉で表わした人がいます。「すべての人が他人に何かを求めている。誰もが相手に好意を求め、自分を受け入れて認めてほしいと思っている」

 

人間心理や習性の本質を提示しているといえますが、一人一人の性格は違っており、なかなか人間の習性を理解するのは難しいのでは・・・その疑問に「人間の習性はやっかいなものではなく、むしろ理にかなったものである。あなたはそれを知ると安心するに違いない」とも言います。

 

エンジンの修理をする職人が、そのエンジンのことをよく理解している場合とそうでない場合とでは、前者は自信にあふれ、後者は自信がなさそうな振る舞いとなり、この原理は何を扱うときにも当てはまると言います。

 

つまり、自尊心が満たされていない人は、他人に寛容な態度を取ることが難しく摩擦やトラブルを頻発させるのです。

 

私は、今まで、自尊心が高すぎると、相手を見下してしまって、人間関係がうまくいかないと思っていました。しかし、オリンピックのアスリートを見ていると、自尊心が満たされているからこそ、負けた相手へのリスペクトを素直に表現できるのだと確信しました。

 

「人間関係の極意とは、お互いの自尊心を満たすようなやり方で相手とかかわることだ。これこそが人とかかわって本当の成功と幸福を手に入れる唯一の方法である」と言います。

 

自尊心をしっかりと持つことが、コミュニケーションやリーダーシップには、大切であることをあらためて認識しました。