人の命をもっとも多く奪う生き物

今日の体操教室・・・達成感を実感することの一つが、「鉄棒で、逆上がりができるようになる」があります。今まで逆上がりをクリアした園児は、年長園児3名だけです。そこに、年中園児の男の子が「待った!」をかけました。見事に、逆上がりを成功させたのです。

 

こうなると、年上の年長園児で、まだ逆上がりができない園児に火がつきます。見事に、今までよりは150%の力で取り組んでいます。これが、園児同士の影響力です。異年齢だと「年下には負けたくない」という気持ちと「先輩のようになりたい」という気持ちが働くのです。

 

さて、保育園では登園時に、まるで試合後のボクサーのように、目が腫れあがって登園する園児をたまに見かけます。「どうしたの?」と聞くと、寝ている時に、蚊に刺されてしまったとのことです。

 

ここで問題です。人の命をもっとも多く奪う生き物は何ですか?こんな質問をすると、子どもたちは、「サメ・クマ・ライオン」など、どう猛な生き物をあげますが、答えは、何と「蚊」です。世界保健機関などの統計を基にしたデータによると、「蚊」が人間を最も多く殺しているそうです。

 

例えば、2014年に流行したデング熱は、蚊が媒介する病気です。刺されたらかゆいというだけでは、すまされないようです。蚊は、気温15度を超えると吸血活動を開始し、25~30度で最も活発になります。これまでは、夏前後に気をつければよかったのが、近年は、地球温暖化の影響もあって、3月中旬には15度になり、5月には25度をこえることもあるので、蚊の活動期間が長期化しているそうです。

 

日本でよく目にする蚊は、「ブ~ん♪」と鳴く「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」ですが、前者は4~9月末で、後者は秋頃から増えて、11月まで活動します。こう考えると、蚊のことを心配しないでいいのは冬だけですね。

 

8月が終わり、9月に入ると、多少の残暑があっても、気持ちは「秋」です。しかし、「蚊」対策という観点では、まだまだ油断ならないということになります。「蚊」をなめないようにしないといけません。