不安への対応

さいたま市の小学校は、26日木曜日が始業式で、早くも昨日から授業も給食も始まりました。今日は、卒園児の小学生が4人登園しましたが、2人がリモート授業を選択しました。さいたま市は、緊急事態宣言が発令されている9月12日までは、通常登校と自宅でのリモート授業を選択できるようになっています。

 

5年生女子は、「学校って、勉強する場所だけじゃないんだよ・・・夏休みが終わって、友だちとすごす時間も大切だよ・・・リモートなんてダメだよ」なんて言います。意見としては、全くの正解です。コロナ禍でなければ、多くの保護者もそう思うことでしょう。

 

リモートを選択した保護者は、平日は家にいる環境であることや、まだ両親ともにワクチン接種が完了していないこともあり、学校に行けない我が子のモヤモヤを感じながらも、リスク回避を選択したと言います。

 

リモート授業の動画は、オンタイムで、黒板と担任だけが映る設定だそうです。児童の画像が出ないのは、個人情報への配慮からです。もちろん、授業を受けている子どもたちも、黒板の先生と一緒にカメラに映りたくて近づくようですが、「はいはい・・席に戻って!」と言われるとか・・・

 

朝の会で、リモート児童の出席もとられます。「○○さん」と担任が名前を呼ぶと、リモート越しに「ハイ」という声も、教室の児童には聞こえるそうです。リモート授業については、大学や専門学校、学習塾ではあたりまえに行われているので、小学校の学校現場では、今は混乱しているかもしれませんんが、仕組みとしては確立されるのでしょう。

 

「登校する」ことも「リモートにする」ことも、どちらが正解で、どちらが間違いという事はありません。まさに、正解のない選択です。しかし、保護者がどちらを選択したとしても、不安は残ります。

 

こんな時は、心の持ちようが難しいですね。「物事が漠然とした不安やモヤモヤの段階の時は、放っておいて、その物事がハッキリした恐怖になったら対処を真剣に考えればいい」と考えると、漠然とした不安から少しは解消されるかもしれません。今のコロナ禍に当てはめると、「感染したらどうしよう?」という不安に対しては、ワクチン接種や感染対策を粛々とやって、余計なことは考えない。ただし、身内に感染者が発生してしまった時に、具体的にどうするか動く・・・です。

 

人間は、残念ながら好奇心よりも不安感の方が強い生き物といわれています。でも、夏休みの宿題と一緒で、「あと○日で夏休みが終わる」とならないと、火がつかないスロースターターが多いですね。(笑)

 

「具体的な対策をとらないとやばい!」となったら初めて動き始めればいいや・・・「その時はその時だよ。なんとかなる」くらいの気持ちが大切かもしれません。

 

これは、仕事でもプライベートでも両方当てはまりますね。まるで、大事な人生修行といえるかもしれません。