生きづらさ

今日は、9・11ですね。「アメリカ同時多発テロ」から20年が経ちました。子どもたちに、「20年前の今日は、凄いことが起こったんだ。テロ組織という、悪い犯人が飛行機をハイジャックして、その飛行機を操縦して、ニューヨークのビルにそのまま、突っ込んだんだ。そのビルで働いていた人たちなど、多くの人が死んでしまった」と話をするものの、私の話を頭の中で映像化するのが難しかったようで、「???」です。

 

さて、今日も保育園には、卒園児の小学生が登園します。先週の土曜日は休園だったので、2週間ぶりとなり、いつも以上に保育園での一日を楽しんでいました。小学生同士での「同窓会」的なノリに、後輩の園児と自転車やローラースケートで遊んだり、1歳児2歳児を我が子のようにかわいがる姿も・・・卒園児にとっては、保育園が大切な居場所でですが、多くの子どもたちは、学校が唯一の場所というのが現実です。

 

悩みや相談を担任や他の先生に、気軽に話ができて、先生もそれを受け止めてくれるなら問題ありませんが、頼れる人がいない子どもたちも少なくありません。

 

子どもたちのカウンセリングを受ける団体の代表は、こう言います。

 

「ほとんどの相談内容は『生きづらさ』です。多くの子どもは学校で仲間外れにされないように、良い子で頑張る自分を演じているようです。いじめではないため学校の先生も気付きにくいと思います。また、親の過度な期待や気遣いも生きづらさの理由に挙がっています。子どもに何か不都合なことをしてしまうと、すぐに謝るというのは良くありません。ストレス耐性を下げてしまうからです。理不尽に慣れる練習も必要です。理不尽に慣れていない子どもは、友人関係などでトラブルになると、問題と向き合うことから目を背けてしまいがちです」

 

保育園の保護者の中には「うちの子は、できるだけ自分の思い通りにならないことをたくさん経験してもらいたい」と考える親は、ごくわずかで、ほとんどの保護者は、なるべくトラブルに巻き込まれないように、平和に過ごしてもらいたい・・・と考えます。

 

しかし、理不尽に慣れておかないと、世の中の不条理と戦うことはできないばかりか、嫌なことが起きると、逃げ出してしまう人になってしまいます。保育園での生活に中には、多くの理不尽があります。保護者には、これが、我が子の成長につながっていると思っていただければ、うれしいですね。