組織に欠かせぬ「縁の下の力持ち」

運動会に向けて、連日の練習が続いていますが、今日の寺子屋では、紅白対抗リレーの勝利へのポイントとなる「バトンリレー」の練習をしました。幼児相手に、バトンリレーをきちんと教えるのは難しいので、今までの運動会でも「バトンを落とさないこと」に注力していました。

 

しかし、少しでも上手にバトンをつなぎたいと考えて、今日は、「バトンを受け取る時に、立ったままではなくて、ゆっくり走り始めながらバトンを受け取る」をやってみました。赤組アンカーの男の子は、すぐにマスターしましたが、年長園児にとっては、なかなか難しい内容です。今日は、赤組アンカーの6歳男の子がコーチとなって、年中・年少園児に身振り手振りで教えてくれます。とても助かりました。明日の練習で、少しでも上達できればうれしいですね。

 

さて、私の中学の同期の一人は、勤務する企業では、新入社員から50代になった今でも、ずっと「総務部」で勤務しています。性格もまじめで、他の人なら嫌がるような仕事でもコツコツとこなすタイプです。彼の仕事ぶりについて、詳しいことは分かりませんが、きっと、会社にとって「縁の下の力持ち」的な存在です。

 

「普通」の人間の在り方を描き、多くのサラリーマンたちの支持を得てきた長期連載マンガに「総務部総務課山口六平太」という作品があります。1986年から2016年まで30年間も変わらないスタイルを貫いています。

 

主人公の山口六平太は、社内のさまざまな問題に、機転を利かせながら対処していきます。部長同士の部屋割りに対する苦情や、対立関係にあった同期の葬式に出席しないと言い張る社長など、人間関係のトラブルに対して、問題の裏に隠れている根本的な要因を探り、相手を尊重しながら、恥をかかせないように収めてしまうのです。

 

私のサラリーマン時代は、業績を上げ、改革を行い、新しいアイデアを出して推進していくことにまい進していて、それを支える「縁の下の力持ち」の存在に気がつきませんでした。ベテランになって、ようやく多くの関係部署に支えられていることに気がついた次第です。遅すぎです。(笑)

 

実際の仕事では、山口六平太のような折り合いをつけることが一番多いのではないでしょうか。社内調整の方が大変ですね。

 

どうですか・・・組織で働いているあなた。組織にとって「縁の下の力持ち」の役割をしてくれている人は誰ですか。そして、そんな人たちに自分が支えられていることに、感謝しないといけませんね。