エスカレーター安全利用条例

今日も、すべての園児が参加する全体練習を行いました。6歳女の子は、いつもは寺子屋だけなので、ちびっこたちと練習ができて楽しかったといいます。入場行進では、6歳が2歳の園児と手をつないで入場するシーンもあって、ほんわかな気持ちになりますね。

 

さて、10月1日に埼玉県では、「エスカレーター安全利用条例」が制定されました。エスカレーターを利用する者は、立ち止まった状態で利用しなければならない。という内容です。関東では、エスカレータの右側を歩く人のために開けておくというのが、暗黙のルールでした。私も電車通勤時代は、急ぎ足で歩く一人でした。しかし、エスカレーター歩行中の事故を防ぐために、この条例が制定されたのです。ただし、この条例を守らなくても罰則はありません。

 

このような条例は、各自治体で増えています。2020年4月には香川県で「ネット・ゲーム依存症対策条例」が制定されました。「18歳未満を対象に、ゲームのプレイは1日60分(休日90分)まで、スマホ使用は中学生以下21時まで、それ以外は22時までを目安とする」

 

2020年7月には神奈川県大和市で「歩きスマホ防止条例」が発令。「公共の場所で、スマホなどの画面を注視しながら歩行する『歩きスマホ』を禁止。画面を見るときは立ち止まって行う」この条例は、その後1年間で、東京都足立区、荒川区・大阪府池田市でも成立しました。

 

日本人は、罰則がなくても、従順ですので、条例を守る人が多いのかもしれません。コロナ禍でマスクをするもしないも個人の自由という国が多い中で、限りなく100%の使用率の日本人のまじめなところですね。

 

これらの条例は、「議員のアピール」という側面もあるようです。「よい条例」かどうかを私たちが考えるきっかけにはなるかもしれませんね。

 

最後に、おもしろ条例をいくつか紹介します。

 

和歌山県みなべ町の「梅干しおにぎり条例」は、みなべ町は、梅干しのおにぎりを推奨し、梅製品の普及促進に必要な措置を取る。町民はこれに協力し、健康推進に努める。という内容です。

 

兵庫県多可町の「一日ひと褒め条例」はユニークです。一日に一度は人を褒めたり感謝を伝えたりすることで、互いを尊重し、明るい社会を築く。

 

さらにユニークな条例は、京都市の「清酒乾杯条例」です。清酒による乾杯の習慣を広め、日本文化への理解促進に寄与することを目的として市は必要な措置を講ずる。

 

自治体としては、このようなユニークな条例を発令することで、アピールにつなげたいところですね。

 

条例によって、不利益を被る人がいないか。いたとしても、それを乗り越えてでも制定する価値があるのか。罰則なしなら、私たちは、「よい条例」を見極めることが必要ですね。

 

エスカレーター安全利用条例は、個人的には、いいと思います。