見守り保育と一斉保育

今日は、西文ひろばグランドでの、最後の運動会の練習となりました。いよいよ明後日は、運動会本番です。9月から練習をスタートさせましたので、約1か月半もの長い間、寺子屋園児たちは、時には泣きながらも練習を頑張ったのです。

 

夕方、国旗の設置作業をしていると、「毎日練習を見ているよ!」という70代の男性が声をかけてきました。「子どもたちが元気でいいね。こっちも元気になるよ。それから、あんたの指導法も徹底しているので、いいよ」と褒めていただきました。園長と主任が、毎日大きな声でゲキを飛ばしながらの練習でした。

 

ホワイトきゃんばすでは、今回のような運動会の練習やクリスマス発表会の練習については、「一斉保育」となります。先生主導の保育で、子どもたちには指示を出すことが多くなります。

 

一方、屋上遊びや、夕方の自由時間は、「見守り保育」となります。子どもたちが、自分でやりたいことに集中できるように、フォロー役にまわります。ここでは、「○○しなさい」という指示は出しません。

 

来年度の入園希望の見学保護者がここ数日多く来園します。質問の中に「見守り保育なのか一斉保育なのか?」がありました。このブログでも、話をしたことがありますが、見守り保育と一斉保育は、二者択一ではなく、バランスの問題です。どちらがいいとか悪いとかの話ではありません。

 

保育園ホワイトきゃんばすでは、年間の活動では、見守り保育が7で、一斉保育が3といったバランスです。

 

幼稚園や大型保育園では、一人の担任が多くの園児を担当するので、「さぁ~今から○○しましょう」という一斉保育型の保育が中心となります。見守り保育では、全体を見きれないからです。

 

子どもの性格もあります。自分のやりたいことがどんどん見つけられる子は、一斉保育は自由を奪われます。逆に、指示がないと動けない園児は、一斉保育で背中を押してもらったほうが、活動的になれます。

 

ホワイトきゃんばすの考え方は明確です。見守り保育が多いのは、「自分で考えて自分で答えを出せる子ども」に育てるためです。大人になって、世の中で通用する人になってもらうためです。一斉保育では、「非認知能力」を養うためです。自分がやりたくないことも、時には我慢することも必要ですね。あきらめない心・協力する心が、運動会の練習の中では生まれてきます。

 

こんな説明をすると、見学の保護者は、「これでスッキリしました」と納得いただいたようです。

 

子どもの教育はとても難しいですね。「あなたがやりたいようにやりなさい!」のセリフは、大人には通用しますが、子どもには、ある程度、きっかけになる道筋を親が見つけてあげることも必要かもしれませんね。習い事の例ですと、親が「スイミングをさせよう」と決めたことで、子どもが楽しく取り組むのなら、後は見守っていけますね。

 

難しいですが、我が子のマニュアルを作るのは、親であるあなた自身です。