ボウフラ大作戦

12月のクリスマス発表会では、「ダンス」の演目が4つあります。0・1歳児のダンス、2歳児のダンス、3~5歳児のダンス、そして、園児全員のダンスです。

 

今日は、園児全員のダンスの初練習でした。グリーンの「あいうえおんがく」♬です。ノリノリの音楽に子どもたちは楽しんでいますが、振付けは簡単ではありません。朝の会で、これから毎日練習です。(笑)

 

さて、今日の話は「ボウフラ大作戦」です。これは、実際の小学校であった話です。

 

春先、小学校のプール近くで、蚊が大量に発生し大騒ぎとなりました。子どもや先生も蚊に刺され、手や足が腫れる人が続出します。どうして、こんなに蚊がいるのか。プールの中をのぞいてみると、緑色の水の中に蚊の幼虫のボウフラがたくさんいたのです。

 

プール清掃までまだ1か月以上あり、防火用水なので水を抜くこともできません。もちろん、プールですので殺虫剤などの薬は使いたくありません。そこで、子どもたちが考えました。「ボウフラは魚のエサになるって聞いたことがある。魚を放せばボウフラを食べてくれるかもしれない」と、生き物好きの男の子から提案があり、魚を放すことになったのです。

 

魚は、学校の前の川で、釣り好きの先生が釣ります。朝、子どもたちが登校すると、玄関の前に朝釣れたばかりの魚がバケツの中で元気に泳いでいます。子どもたちが、プールに魚を放す日々が続き、プールの魚も50匹を超えて、ボウフラは全くいなくなったそうです。この活動の名前が「ボウフラ大作戦」です。

 

6月初旬、プール清掃が行われて水を抜くと、丸々と太った魚が何匹も元気に泳いでいます。早速、魚のつかみ取り大会が始まり、子どもたちが協力して全部の魚を捕まえ、学校の前の川に放したそうです。

 

どうですか・・・ストーリーが目に浮かびますね。「ボウフラ大作戦」からは、子どもたちだけでなく先生たちも多くのことを学んだそうです。自然のサイクルを上手に使ったこの体験は、子どもたちにとっては、「困ったことが起きても、アイデアを出して協力することで解決できる」ことを学んだのです。