鬼滅の刃が「心」を育てる

今日の発表会の練習は、衣装を身に着けてダンスをし、劇を演じました。まだ、できていない衣装もありますが、子どもたちの気持ちが、本番モードに近付きますね。

 

さて、鬼滅の刃がブームとなり、社会現象ともいえるヒットの背景には、何があるのか。

 

ある会社員は、鬼の頭「鬼舞辻無残(きぶつじむざん)は、うちの会社の社長だと思います」と言います。マンガ6巻で描かれたシーンは、現代の言葉で「パワハラ会議」とも呼ばれています。「鬼」の幹部たちを次々と粛清していく場面です。

 

成果をあげられなかった部下に対し「何故にそれ程まで弱いのか」と迫ります。肯定すれば、処分を受け入れることになり、否定すれば「お前は私が言うことを否定するのか」と殺されます。発言すれば、「貴様どものくだらぬ意見でものを言うな、私に聞かれた事

のみに答えよ」と遮られ、提案しようとすると「お前は私に指示した。死に値する」と殺されてしまうのです。

 

そんな、矛盾の中から、登場人物らの「言葉のインパクト」で、心を打たれる大人が続出しているようです。

 

脳内に「エア煉獄さん」がいるある女性は、「君が足を止めて、うずくまっても時間の流れは止まってくれない」の言葉に、「じゃぁ~いまは子育てを頑張ろうと思えるようになたんです」といいます。彼女の脳内のエア煉獄さんが「頑張ってて、えらいぞ」「今は休むがいい」と自分を肯定してくれるといいます。

 

鬼滅の刃に「多様性」が見られると言う人もいます。「敵役である鬼を単なる敵として描くのではなく、それぞれの鬼が鬼になった動機や、その後の行動理念も一人一人丁寧に描かれている。そしてそれは、肯定も否定もされない。そこに多くの人が共感を覚える余地が残されているのではないでしょうか。鬼殺隊と鬼、どちらも様々な過去や因縁を背負っていることが描かれ、双方に人気があるのも納得です。どちらの陣営でも一筋縄ではなく、登場人物の感情はさまざま。こうした『多様性』が時代に受け入れられたのではないでしょうか」

 

誰もが、小説や映画やドラマに影響を受けて、自分の人生の糧となればいいことですね。「鬼滅の刃」は、さまざまな局面で現代人が感じる「窮屈さ」に出口を与え、時には鼓舞し、時には笑い飛ばしてくれるような、心の教科書になっているようです。

 

「胸を張って生きろ」「人は心が原動力だから」「考えても仕方がないことは考えるな」など、心に刺さる言葉があふれていますね。

 

テレビアニメでは、来週は「無限列車編」から「遊郭編」の放送となります。私も見てしまうんだろうなぁ~(笑)