企業に学ぶ ジャンダー平等

今日は、ショッピングセンター4Fにある「シダックス」のスタジオを使って、クリスマス発表会の練習をしました。ねらいは、全面ミラー張りです。子どもたちのダンスのレベルは、日々アップしていますが、鏡を見ながら自分の姿をチェックすることができます。

また、劇が終わって、横一線にまっすぐに並べているのか・・・これも、鏡越しに見ることができます。

 

寺子屋ではない小さい園児たちは、普段と違う環境と、鏡に映る自分や友だちの姿に興奮して、走りまわっていましたが、教室の中の練習と違って、新鮮な気持ちで取り組めたようです。

 

さて、国連が定めるSDGsの目標の一つに「ジャンダー平等」の実現があります。今日は、企業がジェンダー平等の出前授業を行っている話です。イケア・ジャパンは、50/50(フィフティー・フィフティー)を掲げ、2021年7月に女性管理職比率51%を達成しました。企業を挙げてジャンダー平等に取り組んでいます。

 

私も民間企業で働いていましたが、女性管理職が50%というのは、凄いことですね。ジャパニーズカンパニーでは、まだまだ先のことかも知れませんが、少しずつ女性管理職が増えているのが時代の流れです。

 

イケア・ジャパンでは、小学校の出前授業で、「あなたがイメージする『社長の絵』を描こう」という課題を出したそうです。

 

すると、描かれたのは、ほとんど中年より上の世代の男性でした。「でも、女の子だって社長になりたいでしょう?年齢も、性別も、国籍も関係ない。みんな違っていいんじゃないの。ここにいるみんなの中に、同じ人なんていないじゃない」と、子どもたちはわずか45分の授業の間に、自身の「思い込み」に気づき、「多様性」を認める大事さを学びます。

 

「ジェンダー平等は、性別だけの問題だけでなく、国籍や考え方の問題でもある。相手の意見を尊重することが大切だと気づいた」と考える児童も出てきます。

 

学校の先生が、ジャンダー平等の授業を行うことも大事ですが、イケア・ジャパンのような企業の出前授業というところがミソですね。世の中の実社会で起きていることを子どもたちが学ぶ大きなチャンスです。

 

こんな授業を受けた子どもたちが、大人になる頃には、社長は「おっさん」だけでなく、様々な人が社長になっている世の中に変わっているのでしょうね。