第3の居場所「サードプレイス」

いよいよ、今日から令和4年の保育園がスタートしました。今年は「2年ぶりにおじいちゃんおばあちゃんに会った」と、ママパパの故郷へ帰省する園児が多かったですね。たくさん甘えて、お年玉もいっぱいもらって、充実したお正月を過ごしたようです。6歳男の子は、もらったお年玉を預金すべく、銀行口座を開設したそうです。お金の勉強には、自分の口座があると、より現実的ですね。

 

さて、保育園の卒園児は、小学生になってもホワイトきゃんばすにやってきます。ここが、家庭と学校以外の「第3の居場所」になっているからです。これは、子どもだけの問題ではありません。大人だって、家庭と職場以外の第3の居場所が必要ですし、実際に増えているようです。「サードプレイス」と呼ばれています。

 

東京品川区にある銭湯「東京浴場」では、月に2回ほど、高齢者向けの体操教室があり、その後入浴しながら楽しむ場所になっているそうです。「自宅にお風呂はあるけど、おしゃべりできるのは楽しい」と参加者は語ります。休憩所には、大きな本棚があり、お客様が持ち込んだ本やコミックで、ゆっくりと時間が流れるようです。

 

神奈川県茅ケ崎市の「コワーキングスペース チガラボ」では、地域をよくするためのアイデアを持った人が集まり、実現化を目指して活動しています。青森県弘前市の「コラーニングスペースHLS弘前」は、学生と社会人が学び合いながら、地域商店街の活性化などに取り組んでいます。こういった「目的交流型」のサードプレイスも全国で増えているそうです。

 

京都市伏見区の僧侶、杉林さんは、月に一度「ボンズくらぶ」という語り合う会を30年以上続けています。寺と人々の結びつきが弱まっていると感じた20歳代に、寺を飛び出して京都市内の喫茶店で開催したのがきっかけだそうです。「人の話を聞くと、こんな悩みもあるのかと気づきがある。対面ならではの温度感もいい」と参加者は語ります。

 

私たち大人は、お金や地位による幸せが絶対でなくなり、自分の尺度で考えるようになってきました。サードプレイスは、自分にとって何が楽しいのか、幸せなのかを確認できる場になっているようです。

 

大人の私たちも、サードプレイスをいくつか持っておきたいですね。