Cafe de 寺子屋

今月から、年長園児はお昼寝はしないで、お昼の時間は、勉強などをしています。小学生になれば、お昼寝はありませんので、それに慣れる練習でもあります。まだ、始まったばかりですが、今年の年長園児は、とても貪欲で、渇いたスポンジがどんどん水を吸収していくような・・・そんなイメージです。

 

国語や算数の勉強だけでなく、頭の体操で「まちがい探し」にも挑戦します。左右の絵を見ながら、凄まじい集中力です。1つの課題が終わると、「次もやる!」とやる気満々です。しかし、子どもの集中力には限界があります。(大人もそうですが・・・(笑))あまり、やり過ぎない程度に終わらせるのも大切です。

 

さて、「Cafe de 寺子屋」というNPO法人があります。おやじ園長としては「寺子屋」という文字には、すぐに反応してしまいます。(笑)

 

理事長の大石さんは、学生時代に塾で講師のアルバイトをしていたのですが、受験生が「大学で学びたいことを考える機会がほとんどない」という現実を知ったそうです。高校までは、与えられた学びが中心ですが、大学に入れば自分が学びたいことを学ぶ環境に変わります。それなのに「塾で大学を目指す高校生たちは大丈夫だろうか?」と思ったそうです。

 

そこで、子どもたちが自分の興味・関心を見つけられる場所として「Cafe de 寺子屋」を作ったそうです。現在は、6都県9か所に拠点を持ち、全国のカフェを借りて、放課後などの時間に、子どもたちへ「学校とも塾とも違う学びの場」を提供しています。85人の大学生スタッフが、小学生から高校生を対象に活動しているそうです。

 

寺子屋の教育方針は「教えないで教える」と「プレゼント」の2つだそうです。前者は、答えや解き方を一方的に教えず、対話の中で子ども自身が気付くように手伝うこと。後者は、子どもが普段より深く学ぶきっかけを提供することです。スタッフは、先生ではないので、教えるというよりも、伴走者として、子どもと一緒に考えるというスタンスです。

 

今、学校の先生は、たった一人で30人以上の子どもたちを見ています。現実的に、子ども一人一人の興味・関心に寄り添うことは、とても難しいことです。

 

「Cafe de 寺子屋」のような活動が、さらに全国に広がるといいですね。子どもたち自身が「自分で考えること」は何よりも大切であり、家庭や学校以外の居場所にもなります。注目していきたいですね。