男女の進学の差

今日は、青空給食を行いました。屋上ファームで収穫した、大根・長ねぎ・水菜・じゃがいもがたっぷり入った、煮込みうどんです。寒い冬には体が温まります。ところが、屋上は激しい北風です。0~2歳児は、エレベーターホールで、北風を避けて楽しみました。寺子屋園児は、頑張って屋上で食べました。

 

非日常の給食体験に子どもたちの食欲が進みます。3杯のおかわりをした園児もいました。子ども同士で話がはずみ、楽しい時間となりました。年長園児にとっては、屋上で食べる最後の給食です。

 

さて、昨年開催された東京オリンピックでは、大きなテーマとして「ジェンダー平等」がありました。昨年は、ジャンダーフリーは、世界の流行語だったといっても過言ではありませんね。しかし、ジェンダーギャップ指数では、日本の残念な実態が可視化されています。2021年の指標では、156ヵ国中120位です。特にひどいのは政治分野で147位で、日本の女性議員の比率は、世界レベルでは最低クラスです。そして、教育分野も92位と低い順位となっています。

 

教育について細かく見ると、日本の識字率や初等教育は、世界1位です。義務教育において、すべての子どもたちが、当たり前に小中学校に行き、平等に教育を受けるからです。ところが、高等教育は110位といういびつな構造です。つまり、大学や大学院の学生の性別構成比が均等ではないのです。

 

日本の15歳生徒の大学進学志望率は、男子が62%、女子が55%に対し、米国は順に75%、88%と女子の方が13ポイントも高いのです。実は、世界では、女子の方が高い国が過半数だそうです。

 

15歳の時点で、このような差が出ていることから、私たち大人から、幼児期や児童期のジャンダー観を問い直す必要がありますね。さいたま市内の小学校では、男女問わず、名前を「○○さん」と呼ぶところが多いですが、男子だから・・・女子だから・・・という先入観をなくすことからですね。

 

みなさんの考えは、色々あろうかと思いますが、ジェンダーフリーについて、日本は国際基準から大きく外れていることは、受け止めないといけません。