一死満塁から新しい野球を作る

たまに聞くママの胎内での記憶。5歳男の子は、「せまくて、くらくて、はやくだして!でたいよ~!って、けってたの」と、ママに言ったそうです。胸骨が邪魔だったことなど、身振り手振りで説明してくれたので、もちろん作り話ではなく、記憶があるのです。まれに、大人になっても胎内記憶がある人もあって、「神様みたいな人が、上から降りてきて、あなたは、幸せになるために生まれるんだよ」と記憶している人もいるそうです。人間の不思議なことの一つですね。

 

さて、最近は屋上で園長の野球教室を行っています。昨年卒園した男の子は、グローブと軟式ボールで、大人同士のキャッチボールができるレベルでした。今年も、少しでも上手になってもらいたいと思っています。そんなことで、今日は野球の話です。

 

年末年始と、テレビに出まくっていたのが、ビッグボスこと、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督です。彼の圧倒的な「パフォーマンス力」は、私も凄いと思いますし、ワクワクしますね。そんな、新庄監督が考える「監督像」があるそうです。

 

「ドラフトで指名されるのが、1球団平均で6人として、プロ野球に入ってくる人は、年間に72人しかいない。それだけの資質を持った、選ばれた子たちです。みんな、プロに来る前はお山の大将と言うか、『俺がやらないとチームは勝てない』くらいに思っているはず。でも、プロに入ってレギュラーを目指すと、あまりにものレベルの高さに、弱気になったり沈んでしまったりする選手が多い。彼らにプロに入ってくる前の気持ちを思い出させるのが、役目じゃないかな」と言います。

 

そして、練習は、フリー打撃でも紅白戦でも、1死満塁からやらせるようです。打つ方はどうやって点を取ろうか考えるし、守る方もどんな打球が来たらどこに投げるか、考えることがたくさんあるからです。コーチにとってもいい練習になるといいます。

 

選手は全員、一度は1軍に上げて試合で使うそうです。スタメンは、試合直前までわからないようにして、毎日緊張感を持ってもらうと言います。そして、新庄監督らしいのは、ピッチャー3人、野手4人のタレントをつくり、パフォーマンスもファッションも選手の個性をしっかり出せるようにプロデュースするとのこと。追い求めているのは「野球のヒーロー」で、日本のプロ野球を変えたい。相手チームも巻き込んで、ファイターズファンでも、他のどのチームのファンでも、1日の日常の中にプロ野球が存在するようにしたい。とずっと思っていたそうです。

 

もちろん、どんな形になっていくのか・・・やってみないとわかりませんが、プロの世界は、結果がすべてです。あとは、新庄監督のファイターズが、どんな強いチームになっていくのか・・・注目したいですね。