40歳代の先生は、超優秀!

屋上ファームがだんだんと春になってきました。昨日の寺子屋では、長ねぎの苗を植えました。今日は、ジャガイモ畑を耕す前に「石灰」「米ぬか」「鶏ふん」を子どもたちとまきました。「やりた~い!」と子どもたちは、率先して作業をしてくれたのですが、最後に「今、みんながまいてくれたのは、ニワトリのうんちです」と言うと、一斉に手を洗いに水道まで走る子どもたちです。来週、種イモを植える予定です。

 

さて、皆さんの就職活動の時は、売り手市場でしたか。それとも、就職氷河期でしたか。昭和の時代までさかのぼりますが、バブル絶頂の1990年頃は、仕事もたくさん選べる時代でしたが、バブル崩壊とともに、新規採用を取りやめた会社が続出しました。世代による、運・不運はよく聞く話ですね。

 

今日は、小学校の教員試験の新卒採用時の競争率の話です。令和3年度は、全国平均で2.6倍です。教員志望者が激減している昨今を象徴する数字となっています。今後ますます、競争率が低くなり、優秀な教員の確保が難しくなるかもしれません。佐賀県では、通常年1回の教員採用試験を年2回実施(夏・秋)するといいます。

 

ところが、今から20年ほど前の平成12年度の小学校試験の競争率は、全国平均で12.5倍という狭き門だったのです。和歌山県54.2%・徳島県49.6%・沖縄県44.8%の上位3県では、優秀な人でも夢破れて教員になれなかった人が多くいると思われます。

 

現在45歳の小学校教員は6618人ですが、小学校教諭免許授与数は2万205件だそうです。単純に考えると、この年の教員免許活用率は32.8%で、ざっと残り2/3は、ペーパーティ―チャーということになります。

 

どうですか・・・40歳代で小学校の教員をしている人は、高い競争率を勝ち抜いた、超優秀な教員なのです。

 

そして、現在は教員志望者が激減しています。40歳代の人に「夢よ、もう一度」と採用活動をしたら、優秀な人材が集まるかもしれません。民間企業など、教員以外の仕事を経験した人は、強力な人材です。

 

教員免許更新の新制度で失効した免許状を回復させる措置や、給料の見直しも必要でしょうが、教育改革の大きな柱になるかもしれませんね。