架け橋プログラム

保育園ホワイトきゃんばすがある、ショッピングセンターの1F吹き抜けホールで、子どもたちの「好きな遊び」の絵が、展示されています。保育園ホワイトきゃんばすからは、年長・年中園児を中心に12作品が選ばれました。近隣の保育園も参加しています。私たち職員は、どうしても、他の園に負けていないか・・・が気になります。(笑)

 

ホワイトきゃんばすの子どもたちの絵は、屋上遊びのシーンが多く、そのダイナミックな遊びが描かれているので、買い物に来るお客様にも「え~屋上で自転車に乗ったり、タイヤのアスレチックなんて、楽しそうでいいね!」と見られているようです。はい。この勝負・・・保育園ホワイトきゃんばすの子どもたちの「勝ち」です。

 

さて、保育園・幼稚園の年長(5歳児)から小学校1年生の2年間に着目した教育の充実を図ろうと、文科省が「幼保小の架け橋プログラム」の策定に取りかかっています。2月24日の特別委員会で、そのねらいや骨子などが示されました。

 

5歳児から小学校1年の2年間は、生涯にわたる学びや生活の基盤を作るために、重要な時期であるとし、これを「架け橋期」とします。そして、目指す方向性については、こう述べられました。

 

「架け橋期のカリキュラムについては、幼保小が協働し、共通の視点を持って教育課程や指導計画など具体化できるよう、『幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿』を手掛かりとしながら策定できるよう工夫する。そして、幼保小の先生が一緒に振り返って評価し、改善・発展させていく」を挙げています。

 

3年前から、ホワイトきゃんばすでは、卒園児が入学する小学校との情報交換の場である「保幼小連絡協議会」で、この10の姿の項目ごとに、卒園児の成長の姿をまとめた資料を作成していました。小学校の担当には、「5年以内には、必ずこの『10の姿』が、小学校に入ってからも継続事項として、子どもたちの成長のモノサシになる」と、熱く語ってきました。小学校の先生は、「こんな、分かりやすい資料を用意していただきありがとうございます」と言っていただくものの、心の内は「???」だったと思います。しかし、こうして、文科省の架け橋プログラムとして動き出すことになったのです。

 

今まで、保幼小連絡協議会の引継ぎ事項のほとんどが、ネガティブ情報です。「この児童は○○」「この保護者は○○」と、クレームにつながるような内容を小学校としては、事前情報として知っておきたいからです。

 

しかし、この架け橋プログラムを機に、子どもたちの成長の姿を引き継ぐ流れに変わっていきそうです。これが、本来の教育ですね。