泥だらけのランドセル

今日は、6月に行う「社会科見学」を確定させました。年長・年中園児が参加します。工場見学をしたいと思っていたのですが、今回は、ロッテ浦和工場の見学です。「やった!チョコレート食べ放題だ!」となるかは、まだわかりませんが、この工場では、「コアラのマーチ」を製造しているようです。ホワイトきゃんばすでは、写真撮影の時に「ハイチーズ!」ではなく、「コアラのマーチ」と言います。ちょうど、「チ」と言った時に、口角が上がるからです。

 

園長が運転するマイクロバスで、工場見学をして、ロッテ2軍の球場スタンドか近くの公園でお弁当を食べるという予定です。まだ、子どもたちには話していませんが、遠足気分になりそうです。(笑)

 

さて、心あたたまるお話です。小学校1年生は、ランドセルがピカピカで、さいたま市では黄色いカバーが付いているので、すぐにわかります。そんなランドセルの話です。

 

2011年4月に、小学校の入学式を心待ちにしていた子どもがいました。しかし、東日本大震災で、家族は全員無事でしたが、津波で家は跡形もなく流されてしまいました。お母さんは、がれきの中から、奇跡的に泥だらけのランドセルを見つけ出し、水で洗いました。水道がまだ復旧していないときだったので、貴重なため水できれいにしました。でも、完全にはきれいになりませんでした。その子は、新しいランドセルが寄付されたので、ピカピカのランドセルで入学式に行ったそうです。

 

話は、ここからです。実は、入学式の翌日から6年間、背負い続けたのは、ピカピカのランドセルではなく、お母さんが必死で洗ってくれたランドセルでした。卒業式を前に、こんなことを言ったそうです。「お母さん、6年間ありがとう。お母さんが洗ってくれたランドセルで学校に通ったから、頑張れました」と。

 

どうですか・・・我が子が、こんな子に育ってくれたら、どれだけすばらしいことか。たぶん、一生懸命ランドセルを洗うような、人の気持ちを大切にする心をお母さんから受け取ったのだなあ~と思います。あ~涙が出てきそうですね。