「自己肯定感」を科学する

今日は、2週間ぶりの体操教室でした。丸型のクッションマットをぞうきんに見立てて、ぞうきん掛け競争のメニューが入っていたので、子どもたちは、汗だくで、顔を真っ赤にして頑張りました。昭和の時代なら、廊下のぞうきん掛けは日常茶飯事ですが、今は令和です。(笑)

 

さて、「自己肯定感」という言葉を聞くと、何をイメージしますか。自分の性格のこともありますね。「自分は、自己肯定感が低いから、すぐにへこんでしまう」とか。また、日本人は、世界の中で最も自己肯定感が低い国民だ!と認識している人も多いかもしれません。

 

実は、自己肯定感と一口に言っても、心理学の中で関連する内容は多数あるようです。仕事の実績や給与、他人との比較で高評価されるといった外発的な報酬に基づいた自己肯定感は、気分が非常に上がりますが、短期的です。求めすぎることで、心身に悪い影響を与えるという科学的なデータも多いようです。

 

これは、多くの人が経験していることですね。学校の成績や営業成績がトップだったとしても、それを持続することは困難ですし、持続させるために、逆に精神的なストレスをためてしまいますね。

 

ここで、科学的根拠によって「自己肯定感」を考えると、それは、現実の自分をありがたく思うこと・・・つまり「自己受容」と「自己価値」だそうです。

 

「自己受容」は、ポジティブな理想の自分だけではなく、ネガティブな自分もそのまま現実として受け入れる力です。後ろ向きの自分を見つめ直し、ありのまま受容することで、自分を変える準備が整うのです。ネガティブな気持ちを無理に忘れようとしてはいけないそうです。

 

「自己価値」は、「こんな自分に価値があるんだ」と思うことです。例えば、ヘコんでも立ち直ろうとする自分を誇らしいと感じることで、メンタルは強くなります。

 

具体的な行動としては、「日記」で、日々の考えをアウトプットして自己開示することで、自分自身を見つめ直せることにつながります。また、仕事以外の部分で自分の「顔」を作ることです。別の顔とは、家族、友人やブログ、ボランティア活動など情熱を持って向き合える役割です。仕事でヘコんでも、仕事とは違う「顔」で自己肯定ができるのです。自分の別の役割で心を安定させて、元の問題に向き合う準備をするための効果的な方法と言われています。日頃から、自分の役割を多面的にしておくことが大切です。

 

日本には、性格はどうせ変わらないといった考え方や、メンタルに向き合うことが軽視される傾向がありますが、自己を肯定することで得られるメリットは、科学的に立証されているのです。

 

まずは、できることからやってみませんか。