大人の会議は「主体的・対話的で深い学びの場」になってる?

初夏の屋上ファームが、賑やかになってきました。昨日は、さつまいもの苗を植えました。そして、今日の寺子屋の時間では、まるまる大きくなった「玉ねぎ」を一気に、引っこ抜きます。大人のこぶしどころか、赤ちゃんの顔ぐらい大きな玉ねぎもありました。子どもたちは、絵本「大きなカブ」のようにがんばりました。

 

さて、今日は、ある中学校の校長先生のボヤキです。

 

教育委員会の担当が前に出て、じっと拝聴する校長や教頭。ペーパー資料にマーカーを引いたりメモを取ったりする研修会が今年度も行われた。聞くだけだと、とにかく眠くなる。だけど、大勢の前で「質問があります」と手を挙げるのも気が引けて、誰も質問をせずに終わる会。最後に教育委員会の担当が「各学校におかれましては、児童・生徒の意欲を高め、主体的・対話的で深い学びを実現できる授業構築に取り組んでください」と言うのだ。

 

「ああ、この研修会も、もう少し主体的で対話的で深い学びが得られる研修会にするために、どんな工夫が必要か、グループで話し合いたいです」と言いたくなるのだ。

 

令和の日本型学校教育の構築・・・とか、新学習指導要領の実践・・・一人一台のパソコン貸与・・・オンライン授業など、子どもたちへの授業は、すごいスピード感で変わっているけど、どうも、教育に関する大人の世界での会議の仕方、仕事の仕方は、古き良き時代から抜け出せない。きっちり並んで静かに拝聴し、質問も出ない・・・これじゃ、アクティブラーニングなんか、できないよ。

 

どうですか、かなり的を得たボヤキだと思いませんか。私がPTAでお世話になっていた時も、仲が良い担任の先生に「職員会議で、授業のこととか新しい提案をして、学校をよくしていけばいいんじゃないの?私の会社(当時の会社)では、会議で発言しなかったら、会議に参加する資格なしと言われます」と聞くと、「学校の職員会議は、報告内容をただ聞くだけの時間です。質問も最小限に抑えられます。民間企業の会議とは、全く別物です」と言われたことがありました。

 

あれから10年以上経過しているので、校長の裁量で、職員会議のあり方は変化しているでしょうが、学校に限らず、大人の世界では、今でも一方通行的な会議が多く行われているやもしれませんね。

 

あなたの会社の会議はどうですか。あなたの学校の職員会議はどうですか。主体的・対話的で深い学びの場になっていますか?