敵を作らず『ずるく』働く

今日も子どもたちは、屋上の広い「遊び&学び」場で、各々が自分で考えた遊びを楽しんでいます。4歳女の子は、素晴らしいシロツメクサの花を使った首飾りを作りました。3歳男の子は、土の中から、大きく成長したカナブンの幼虫を手に乗せて、誇らしげに園長に見せにきました。カレーライスのワゴン販売は今日も営業中です。

 

さて、「佐久間宜行のずるい仕事術」というビジネス書が話題になっています。佐久間さんは、昨年3月にテレビ東京を退社し、フリーランスのテレビプロデューサーとして活躍されています。ここ数年仕事に関する悩み相談のDMが届くようになったそうで、自分の経験が少しでも役に立てればと本にしたとのこと。

 

仕事術・人間関係・チーム・マネジメント・企画術・メンタルの全6章からなり、62のサバイバル術が紹介されています。副題は「僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた」です。

 

佐久間さんの仕事術の特徴は、徹底して「戦わない」ことです。相手に勝つ方法ではなく、ストレスなく自分の仕事ができる環境を確保するためにどうすべきかを常に考えることだそうです。

 

まず実践したのは「とにかく楽しそうに働く」ことです。楽しそうにしていると、周りの上司に「こいつはやりたい仕事をやらせると、こんなに輝くんだな」と思ってもらって、どんどん仕事を任せてもらうようになります。逆に、言い訳ばかりして、つまらなそうにしていると仕事が回ってきません。不機嫌でいるメリットなんて1つもないと言います。

 

やがて、仕事が増えていくと、人間関係も広がっていきます。そこで、肝に銘じておくのが「相手のメンツを潰さない」ことだそうです。組織で働くうえで忘れてはいけないのは、人はメンツで働いているいということ。人がキレる理由の8割は「こんなこと聞いていない!」です。情報を与えないのは、相手を軽んじていることです。

 

まだまだあります。トラブル発生の時は、犯人を特定しようとしますが、それよりも、業務分担の問題とか、チェック体制の問題とかチームの仕組みを見直せば短時間で解決できることがたくさんあると言います。

 

佐久間さんは、熱く語ります。「たかが仕事、たかが会社。嫌なものや苦手なものはできるだけ避けて、『戦わずして』自分のできることをやっていく。それが最も大事なことです。それでも悩んでしまう時は、『給料分働けば十分だ」と思うこと。仕事に熱狂して、自分のすべてを懸ける人もいますけど、それは絶対的な正義ではなく、あくまでも性格や生き方の問題。仕事に対してハングリーじゃなくても、やるべきことをやり、給料分働けば、それで十分『プロ』ですから」

 

どうですか・・・「楽しそうにする」「相手のメンツを潰さない」「人を責めずに仕組みを変える」「給料分働けば十分プロ」この4つを実践すれば、きっといい仕事ができるといいます。

 

大いに参考になりますね。