野球たとえ

今日の体操教室・・・子どもたちは汗だくで取り組んでいます。だんだんと暑くなってきました。子どもたちは、こまめに水分補給をして、タオルで汗を拭きます。体操教室でしっかりと体を動かすと、子どもたちはぐっすりとお昼寝タイムです。

 

さて、私が新人営業マンの頃の営業部長は、大の巨人ファンでした。私は、パリーグびいきのアンチ巨人だったので、巨人が負けた翌日は、気分良く仕事に取り組めるのですが、営業部長の前では、言動に気をつけていました。マイナスの報告事項は、なるべく巨人が勝った翌日にするようにしていました。(笑)

 

40代~50代の私の世代から、もっと上の世代までは、スポーツ娯楽と言えば野球でした。冒頭の営業部長が巨人ファンであることが仕事にも大きくかかわるだけでなく、得意先の担当が、どの球団のファンであるかを把握することは、営業マンのスキルとしては当たり前でした。

 

商談の冒頭に、「昨日は巨人が勝ちましたね・・・阪神が勝ちましたね・・・」と野球談議に持ち込むことで、商談がうまくいくことだってありました。

 

そして、もう一つ、私の世代以上の上司世代は、「野球たとえ」をよく使ってしまいます。

 

「ベンチから声を出しているだけではゲームは動かないんだ!」

「チームメンバーは、みなプレーヤーなんだよ。観客席に座っているんじゃないよ!」

「球を見極め、打って、走って、ゲームを進めるんだ!」

 

どうですか、私には、とても分かりやすい例えですが、今の若者には通じないことも多いですね。もちろん、二刀流の「大谷翔平」選手や、先日完全試合を達成させた、令和の怪物「佐々木朗希」選手のことなら、多くの若者も知っているのでしょうが、野球の細かいルールや往年の名選手の話を出されると、チンプンカンプンのようです。(笑)

 

上司世代が、どうして「野球たとえ」を連発させてしまうのか・・・ある心理学者によると、「人間の記憶は、映像で思い浮かべたことが残りやすい傾向にあり、言葉より、野球の場面を使って説明することでコミュニケーションが円滑に進んだ成功体験があるのでしょう」と語ります。

 

はい。私もその一人ですが・・・それでいいと思っています。

 

失敗を恐れて、なかなかチャレンジしない部下に「打席に立つんだ!空振りでもいいからバットを振るんだ!何もしなかったら見逃し三振だ。振ればヒットになるかもしれないじゃないか!」なんて、言ってました。(笑)