幼児教育が非認知能力を育む

今日も屋上ではきゅうりがたくさん採れましたので、1/4カットで、子どもたちはバクバク食べます。子どもたちの満足顔を見ていると、取れたての新鮮野菜は、本当においしいことがわかります。そして、ついに、ミニトマトが赤く色付きました。まだ3つだけですが、もうすぐ収穫ラッシュとなります。

 

さて、ここ数年「非認知能力」という言葉が、子育て世代に、かなり浸透してきました。保育園ホワイトきゃんばすでは、日常茶飯事のように使っている言葉です。しかし、つい最近、20世紀の終わりくらいまでは、IQのような「認知能力」が人の社会的成功に深くかかわっているという考えが根強く残っていました。しかし、人の幸福は感情面に左右されるので、IQが高い人が必ずしも社会的成功者になるわけではなく、幸福を感じるとは限らない・・・というのが、今の常識です。

 

2013年ジェームズ・ヘックマンの研究発表によると「3歳から2年間、幼児教育施設に通った人たちの方が40歳の段階で幸福度が高いのは、IQなど数値に表れない心の力を身につけられたことが重要な役割を果たしたのだ」という内容です。幼児期に保育園や幼稚園で、「非認知能力」が育まれたというのです。

 

「非認知能力」を上手に言い換えると、「自己に関わる心の力」と「社会性に関わる心の力」の二つを合わせた力といえます。

 

「自己に関わる心の力」は、自分のことを大切にしながらコントロールできる心の力です。「自己理解力」「自制心」「粘り強さ」「自立心」「自己達成感」「自律性」などです。

 

一方、「社会に関わる心の力」は、集団の中で他者との関係を作り維持していく力です。「コミュニケーション能力」「共感性」「思いやり」「協調性」「協働性」「道徳性」「規範意識」などです。

 

どうですか、「自分」と「社会」に分けて考えると、とても分かりやすいですね。では、なぜ、幼児教育の中でこの「非認知能力」が高まるか・・・です。

 

保育園や幼稚園では、特定の決まった大人(保育者)と接触し、安心感に浸ることができる環境にあります。そこで、子どもは「見通し」という感覚を持ちます。これが、子どもたちが、いろいろなことに挑戦したり、一人でいられるといった「自律性」の獲得につながると言われています。

 

もっと簡単に言えば、保育園とその職員たちが「安全な避難所」であり「安全基地」としての役割を果たしており、その中で子どもたちは「非認知能力」をグングン伸ばしているのです。

 

どうですか、とても納得できる内容ですね。ホワイトきゃんばすは、卒園児の小学生にとっても「安全基地」として、機能しているのです。