海が走るエンドロール

今日の体操教室は、ハードですが楽しいトレーニングで、子どもたちから人気のある○○先生です。体操教室に入ると、サーキットトレーニングの配置が、新しく組まれています。子どもたちからは、「今日はどんな体操になるんだろう!?」とわくわく感が伝わってきます。案の定、ずっと走りっぱなしのコースでした。もちろん、水飲み休憩が頻繁に入るので大丈夫です。

 

いつもは、なかなかお昼寝ができない年長園児も、○○先生の体操教室の時は、しっかり寝ます。たくさん体を動かして、ぐっすり寝るのです。

 

さて、今日は2020年にSNSで配信されて「このマンガがすごい!2022」のオンナ編で第一位を獲得するなど、現在最も注目されている作品を紹介します。たらちねジュン作の「海が走るエンドロール」です。

 

夫に先立たれた65歳の女性・茅野うみ子が、数十年ぶりに映画館に行った際に、映画専攻の美大生・濱内海(かい)と出会います。海は、うみ子が映画の上映中に映画そのものよりも映画を見ている人の顔を観察していたことに気付き、うみ子が「映画を撮りたい側の人間」であることを見抜きます。

 

うみ子は、自分の気持ちがまだはっきりしないまま、海に引き寄せられるように大学に入学して、映画を学び始めるのです。40歳以上の年齢差を超えて、映画を撮りたいという思いが共通する2人の不思議な関係が描かれます。

 

そして、うみ子は、海という波に乗り、自分で「船を出す」のです。ついに、創作の世界へ足を踏み入れるのです。65歳を過ぎて、映画を撮ることを決心します。

 

まさに、船を出すか出さないかは自分次第なのだよ・・・というメッセージが、作品から伝わってきます。

 

そういえば、カーネルサンダーズさんは、65歳になって起業し、ケンタッキー・フライド・チキンを立ち上げた話は有名ですね。人は誰でも一度はやってみたいと思っていたことが、なかなか実現できずにいることが1つくらいはあるでしょう。うみ子のように、映画を撮るなんて凄いことでなくても、小さなことでも挑戦してみると、きっと自分の世界を広げてくれるはずですね。