なぜ自死はいけないのか

今日も朝から太陽がギラギラです。まだ6月なのに・・・今年は、早めに体を「暑さ」に慣らさないといけませんね。

 

さて、人生相談の記事を取り上げます。

 

「最近、著名な方などが自殺されたというニュースをよく耳にします。そんなニュースの後には、いろいろな悩みの相談に応じる団体の電話番号などがよく案内されていますね。自殺は、良いことなのか、悪いことなのかと問われれば、もちろん悪いことと思います。ただ、自殺を考える人は、ものすごく悩んで、生きるのがしんどくなって、その道を選択してしまったのではないでしょうか。

 

なぜ、自死はいけないことなのか。周りが悲しむからとか、産んでもらった親に悪いからとか、そういうことではなく、何かもっと納得のいく答えをいただきたいです。もし、友達から、自殺を考えているなどと相談されたときに、どうしたら引き留めることができるのか、その答えが分かりません。」

 

という相談に対して、ある作家からの答えです。

 

「自殺を決意し、実行寸前にとりやめた経験を持つ人に話を聞いたことがあります。死のうとした時に、遠くから「さお竹、さお竹はいりませんか、物干しざお」とさお竹売りのアナウンスが聞こえてきたそうです。これを耳にしたとたん、夢からさめたように、死ぬ気がなくなったそうです。死は、理屈ではないのですね。とうてい言葉では説明できません。しかし、死は誰にも必ず訪れる。そのことを頭において生きるべきでしょう。

 

自殺を引き留める名言はなく、言葉は無力です。むしろ「聞く力」が有効かもしれません。自死をやめた方から、自分の悩みを真剣に聞いてもらったら心が晴れた、という話を聞いたこともあります。黙って、相手に存分に語らせよ。案外、それが自殺防止のカギなのかもしれません。」

 

神は人間に、口は1つだけですが。耳を2つ与えました。それは、人に話すことの2倍人の話を聞きなさい。という例えを聞いたことがありますね。

 

保育園ホワイトきゃんばすが開園した当時、たまたま、当時のさいたま市教育委員会の教育長と区役所でばったり会ったのですが・・・夏休み明けの9月でした。9月は、1年で子供の自殺が一番多くなる月です。「置鮎さん、今、一番大事なのは、理屈ではなく、子どもたちを死なせないことです。多くの子どもたちの話を聞くことが、自殺はいけないと語るよりも大切なんです」と話されました。

 

自死の相談を受けることは、そうたびたびあることではありませんが、私たち大人は、子どもからの話に「ちょっと忙しいから…あとにして」と言っていないか・・・人の話を聞くことの重要性を子どもたちに伝えないといけませんね。