マルタの家庭科授業

今日は、どろんこ遊びです。屋上のどろんこ広場に水を張って、田んぼのごとくドロドロの土の中を洋服のままで遊びます。朝から、約9割の「ワクワクドキドキ…楽しみだなぁ~」の子どもたちが盛り上がりますが、中には、「どろんこ大丈夫かなぁ~」と心配顔の園児もいます。

 

何年かぶりにすっきりと晴れた中でのどろんこ遊びとなりました。小さい子は、プールを出したので、そこで遊んでいましたが、多くの園児がどろんこで盛り上がりました。年長園児は、最後のどろんこ遊びに、全員真っ黒です。初挑戦の園児も、慣れてくると激しい遊びができるように・・・そして、池のクサガメたちが、子どもたちを見つめています。

 

最後は、「すご~く、楽しかった!」の声で終わりました。来週からのプールが楽しみになってきました。

 

さて、今日はマルタの家庭科授業の話です。マルタは、イタリアのシチリア島近くに浮かぶ島国です。現在小学3年生の卒園児が、年長の時に、ママと二人で、マルタに語学留学をしたことがあって、ホワイトきゃんばすでは、マルタはメジャーな国なのです。(笑)

 

ある日の小学校6年生の家庭科授業のテーマは「お金に賢くあれ」です。教師は、「お金はどうやって手に入れるのか」「収入とは?」「消費とは?」といった基本的な知識に加えて、クレジットカードや小切手の仕組みを説明します。

 

その後、小遣い帳の作成や、お金の動きを疑似体験するボードゲームを通じて、なぜ貯金が大切なのかを学びます。参加した児童は、「親からは、『お金をあまりう使うな』と教えられるだけだったけど、偽札の見分け方や銀行の種類とか、知らないことばかりだった」と話します。

 

マルタの家庭科では、消費者教育のほか、食育、生活設計、家族福祉を柱に授業計画が組まれ、いずれも日常生活を健康かつ持続可能に送ることが目的とされています。

 

みなさんはマルタをご存じですか。面精は日本の淡路島の約半分の小国ながら、人口は約50万人で、日本並みの一人当たりの国内総生産(GDP)を維持しています。GDPの約11%を金融業が占め、近年は、暗号資産やオンラインカジノなどで経済が潤っています。地中海に浮かぶ島なので、他国の支配に翻弄されてきた歴史があり、「家庭科は、社会の動きと切り離せない。1つの国の中で生きるのではなく、グローバル市民として世界で生きていかねばならない」という考えです。

 

そうだ・・・日本も島国でしたね。国が大きくなりすぎて、子どもたちが、世界で生きるという認識は低いのかもしれません。