森林浴の秘密

今日の体操教室では、久々に鉄棒がプログラムに組まれました。体操の先生が、しっかりとついて指導します。年少園児にとっては、慣れていないので、鉄棒から手が離れないように必死にしがみついています。今日も、汗たっぷりの体操教室となりました。

 

さて、今日は森林浴の話です。森を歩くと、なぜか心地が良いのは、年齢のせいだけではありません。若い人にだって、子どもたちにも「樹の香り」が心に作用するのです。

 

森の香りの主成分は、主に針葉樹が放つ、「モノテルペン類」という香り成分だそうです。1時間森を歩くだけで、空気中の香り成分が5~10倍まで体内で濃縮されて、短くても3日、最長1週間も体内に残り、リラックス作用を持続させると言われています。

 

トドマツ、アカマツ、ヒノキ、ブナといった針葉樹が効果があるようですが、針葉樹のみよりも、広葉樹との混交林が最適だそうです。大きな森でなくても、樹木が多い公園でも効果があるそうです。

 

先日親子遠足を行った、稲荷山公園には、アカマツ、ヒノキ、メタセコイアなどの針葉樹に、クヌギやナラなど、どんぐりができる広葉樹もたくさんあって、「森の宝物探しビンゴゲーム」で、気持ちがよくなった原因は「モノテルペン類」の香りのせいだったようです。

 

森林浴は、香りの嗅覚だけでなく、森の緑色の視覚効果やウオーキングによる有酸素運動もあって、体全体、五感で森を感じているのです。

 

最近では、医療分野への転用も試みられているようで、その1つが記憶力の改善です。マツの3-カレンという香り成分が、記憶をつかさどる海馬に影響を与え、認知機能の向上の効果があるといわれています。

 

どうですか・・・森林浴は、脳への刺激を高めてくれるようです。今後さらなる研究が進むことでしょう。森林浴で樹の香りを感じながら、樹の名前も覚えると素敵です。まさに、森がくれるリラックスを満喫したいですね。