ロボットは人間を映す鏡

今週から、また暑い日々が続きます。子どもたちのプール遊びは、ますます盛り上がります。子どもたちの扱いが荒々しいので、水鉄砲は消耗品となっているのですが、今日は新たな水鉄砲をいくつか導入しました。顔直撃で戦う子どもたちです。

 

さて、お台場にある日本科学未来館で「きみとロボット、ニンゲンッテ、ナンダ?」が8月31日まで開催されています。親子で行くには、もってこいのイベントです。

 

今までのロボット展なら、「こんな凄いロボットが開発されました!」という内容が多かったのですが、今回のテーマは「人間とはなにか?」です。

 

今回注目するロボットは、自分の「分身」となって、社会で活躍するロボットです。オリィ研究所が開発した「OriHime(オリヒメ)」は、人間の孤独を解消することを目的として生まれました。卓上型の小型ロボットは、スマートフォンで遠隔操作ができ、ライブ映像を見ながら遠方の人との音声会話などができます。

 

別に特別なロボットでもないんじゃないの?と思った方もいるかもしれませんね。これは、体や心の病、障害、高齢、育児など様々な事情により家から出られない人でも、このロボットを分身にして、ベットの上からでも社会参加できるのです。

 

もっと、具体的な例を挙げると、「分身ロボットカフェ」がすでにオープンしていて、外出困難者が自宅にいながら、遠隔操作で接客やドリンク等の配膳を行っているのです。引きこもりで、面と向かって人と話をしたり、ましてや仕事なんかとんでもないという人も、自分の分身ロボットが活躍することで、お仕事のようなことができるのです。

 

「外に出られない生活は今も変わりませんが、OriHime(オリヒメ)を通じて働く仲間や私に会いに来てくれるお客様ができ、世界が広がったと感じます。家と病院以外に居場所ができて、今のままの自分でもできることがあると思えるようになりました」と語る人もいます。

 

ペットロボットも最近では、ロボットロボットしていなくて、本物のペットの役割に近づいてきました。

 

少し前までは、ロボット(AI)に、人間の仕事の多くを奪われるという発想もありましたが、今は、ロボットを通じて、「人間とはなにか?」を考える時代なのかもしれません。もちろん、共存していくことですね。