免許返納問題

今日はお盆休み前の最後のプールとあって、子どもたちは、ボランティアママと楽しい時間を過ごしました。小学生がエスカレートして、氷入りの水をボランティアママにかけるという暴挙に。即レッドカードです。明日からのお休みは、おじいちゃんおばあちゃんのいる田舎に帰る園児もいます。充実した夏休みの報告が楽しみですね。

 

さて、今日は「免許返納問題」です。田舎のおじいちゃんおばあちゃんは、今でも車を運転していますか。買い物や通院など、今すぐに車のない生活は考えられないという人が多いのかもしれませんね。しかし、ここ数年、高齢者の判断ミスによる交通事故は増加の一方です。大切な命を考えると、他人事ではありません。

 

先日、埼玉県鴻巣の免許センターに、免許更新に行ってきました。おかげさまで、ゴールド免許の更新ですので次回は5年後です。保育園の行事で、マイクロバスや14人乗りの大型ワゴンを運転するので、私は中型免許を持っているのですが、中型免許の更新は、視力検査の基準が厳しく、普通免許にはない「動体視力」の検査もあります。検査員に「これが不合格になったらどうなるの?」と聞くと、「普通免許に変更です」と即答されました。そして、今年の5月に法律が改正されて、高齢者の免許更新の基準が細分化されたのです。

 

もともと、70歳を超えての更新では「高齢者講習」があり、75歳を超えての更新では「認知機能検査」があります。ともに、講習を聞くだけでなく実技もあります。

 

2年前に亡くなった私の父は、80歳になる前に、私の子どもたちがまだ小さい頃、「おじいちゃんの運転は危なくて怖いよ!」と言われ、免許証を返納する決断をしました。孫に言われて諦めたのです。

 

2021年の自主返納の数は51万7040件だそうです。9年前の2012年は、まずか12万件程度だったことを考えると増えていることは確かです。しかし、まだ運転を続けたい親と、加害者や被害者になる前に運転をやめてほしい子の間では、すれ違いが発生しがちですね。

 

この夏、田舎に帰省するなら、親の運転をチェックするいい機会となります。確認するには、助手席に乗るのが一番と言います。「判断のポイントは、乗り心地がいいかどうかです」と専門家は語ります。「前はこんなことはなかったのにな」という変化が感じられたら要注意だそうです。

 

そこで「危なっかしいから、もう運転はやめて!」と頭ごなしに言われれば、親は子どもから、年寄り扱いされたと反発を招くことになります。車にまつわる親の思いや誇りを理解し、その上で事故を心配している気持ちを真摯に伝えたいものです。

 

親子喧嘩になりそうで、なかなか難しいですね。そこで、「補償運転」を進めるのがいいと言います。補償運転の目的は、高齢ドライバーが苦手とするような場面で運転しないようにすることです。例えば、雨の日や長距離、行ったことのない場所への運転を避けるという方法です。

 

いつも行っているスーパーや田畑に行くときだけ、安全な道を選んで運転する、など状況に合わせて具体的に話し合えば、喧嘩にはならないですね。

 

免許証の返納によって、親がふさぎ込んでしまったり、逆に認知症が悪化したりするケースもあるそうなので、車に代わる生きがいを一緒に探してあげることも大切なサポートです。

 

私もあと3回目の免許更新で、高齢者講習を受けることになります。車の運転は、人の命にかかわることですので、ここは冷静に考えないといけないですね。