米屋の覚悟

今日は、雨でしたので、組み体操の練習をみっちりと行いました。最後の見せ場は、全員で行う「ドミノ倒し」と「波」です。子どもたちが一番やりやすい形を確認しながらの練習でしたが、初めてにしては、上出来です。年中・年少園児が、今年はしっかりとしているので、組体操は、順調に練習が進んでいます。

 

さて、みなさんはふだん食べる「米」は、どこで買っていますか。多くは、スーパーで買っているでしょうが、お米屋さんで買っているという人もいるかもしれませんね。そんな、お米屋さんの話です。

 

「ネットでも何でも買える時代に、わざわざ米屋に足を運んでもらうには、このままの商売ではいけない」と言うのは、渋谷で米屋の3代目、5つ星米屋マイスターの澁谷梨絵さんです。彼女は、東日本大震災の翌日に、自店が入るデパートの入り口に大勢の人がいて、開店と同時にそのほとんどが、自分の米屋に殺到。あっという間に売り切れた経験から、消費者に米を届けることに一生を捧げると決意したそうです。

 

腹をくくってから、いい米をつくる農家があると聞けば、売ってもらうために車を飛ばします。女性ということで「あんたに何がわかる」と軽んじられても、田んぼの作業を手伝います。その行動力で、確実に各地の農家の信用を勝ち取っていったのです。これまでに通い詰めた田んぼは300か所を超えたそうです。おかげで、米だけでなく、田んぼの目利きもできるようになったといいます。

 

真面目に米を作り続ける農家の頑張りを客に知ってもらおうと、米ができるまでのストーリー聞き取り、販売する際のヒントにしています。「農家の方が努力して作っている米が、少しでも無駄になるのが許せないんです」と言います。

 

このようなお米屋で、自分のコメが売られるのが、農家としては、こんなにうれしいことはありませんね。

 

ちなみに、保育園ホワイトきゃんばすの給食で食べている「米」は、地元さいたま市西区の農家から直接届けてもらっています。コロナ禍がスタートした2020年3月、学校休校がありました。この農家は、学校給食として米を納めていましたが、需要がなくなってしまったのです。少しでも、保育園で協力できるのであればと、これを機に、地産地消に切りかえたのです。「作った人の顔がわかる米」でもあります。

 

しかし、決め手は「味」でした。今まで使っていた、お店で買っていた米と、この農家が作る「さいたま市西区産コシヒカリ」を職員全員で食べ比べしたところ、全員「こっちが格段においしい」となったのです。完全な白米ではなく、栄養価が残る7分に精米して給食で使っています。

 

日本で自給率がほぼ100%の農産物は、「お米」です。日本人の主食である米は、私たち消費者もこだわって購入したいものですね。米屋さんから「いわく・いんねんがあって、作った人の顔が見える」ような、米を食べた~い!