非行の場が変わる

今日は、朝から保育園のハロウィーン衣装を出すと、子どもたちが自由に楽しみます。5歳男の子の「ピエロ姿」は、そのコミカルなパフォーマンスも上手で、登園する保護者にも大人気です。2歳男の子の「クマのプーさん」は、カワイイ!としか言いようがありません。マントを身に着けて、魔女の帽子をかぶって、すでに子どもたちは、10月31日のハロウィーンパレードのイメージを膨らませているようです。

 

さて、今日は非行少年の話です。少年の刑法犯の検挙・補導人数は、平成27年では、6万5950人でしたが、令和2年では、3万2063人と、5年間で半減したのです。学校の体育館の裏で、仲間とつるんで悪さをしたり、夜のコンビニの駐車場で、意味なく戯れて、近寄りがたい環境をつくり、営業妨害をするような少年少女が、半分になったのです。

 

それは、良かった!と素直に喜んでいられない現実があります。同じ期間のネットいじめの被害者が倍増しているのです。平成27年は9,187人が、令和2年では18,870人になっています。

 

これまでの非行の舞台が、目に見える場所だったのが、見えにくいネットの世界に移っているのです。また、この5年間で、10代の自殺者も536人から763人と、1.4倍に増えています。

 

子どもの問題行動は、スマホの普及や、コロナ禍での巣ごもり生活が、目に見えないところで起きているのが、現実なのです。

 

バラバラの不特定多数の個人がスマホの画面に見入り、ネットいじめの被害にあったり、自殺勧誘サイトなどの有害情報に接したりします。いざ問題に巻き込まれると、自分だけで抱え込んでしまうのが、今の若者がおかれた状況なのです。

 

リアルな人間関係を構築する場として、学校の存在意義がますます増してきますね。同時に、学校以外のリアルな人間関係が結べる場所、つまり「居場所」が必要になるのです。

 

時代が変わっても、私たち大人は、子どもたちに「人と人とのコミュニケーション」が大切であることを伝えないといけませんね。