学校が希望の光

今回の台風は、さほど大きくないと、たかをくくっていたら、雨がすごかったですね。計画運休するまでもないと判断した東海道新幹線が運休となるなど、東京、名古屋、新大阪では、多くの旅行難民の映像がありましたね。

 

保育園の子どもたちは、雨なら仕方がないと、教室内で工作タイムです。紙皿に、オレンジのおり紙をちぎって貼り付け、ジャックオランタンの顔を描きます。おうちのハロウィーンの雰囲気を盛り上げる立派なお土産になりました。

 

さて、今日は、心温まるいい話を聞いてください。

 

高校3年になった女性が、ある小学校の校長室を訪ねてきました。校長先生に手紙を書いてきたのです。「〇〇校長先生・・・ずっと伝えられなかった『ありがとう』を伝えにやってきました。小6の時に書けなかった感謝の気持ちを今なら伝えられます。私を私のままで認めて大切にしてくれて本当にありがとうございます。これからも私を見守っていて欲しいです。ずっと伝えたかったことを伝えられて、私は満足しています」

 

彼女が。小学校3年生の時に、玄関で大泣きしているところを、校長先生が発見します。集団になじめず、教室にもなかなか入ることができず・・・の彼女でした。ずっと、そんな状態が続いていたのですが、彼女は「卒業の時に、校長先生に手紙を出します」と言います。しかし、思うように気持ちを整理できずに、そのまま卒業し、月日が経っていたのです。

 

彼女は、ようやく高校3年生になって、手紙を渡すことができたのです。「うれしいことがあると、いつも小学校の頃を思い出します。得意を伸ばすことができたのは、小学校時代に根っこをしっかり育てていただいたおかげです。小学校の頃、私は「〇〇ができない」がたくさんありました。でも『今、〇〇ができなくて将来困ることはない』と校長先生は力強くおっしゃってくれました。それが私の力になっています。おかげで、できないことよりできることを頑張る余裕が生まれました」

 

教育の答えは、すぐに出るものではありません。数年後に、こんな形で寄せられることもあるのです。やっぱり、学校が希望の光になるように・・・保育園が、子どもたちの原点として生きる糧につながるように、私たち大人の役割は大きいのです。