自分だけの居場所を模型にする

今日は、全体練習で「玉入れ」の練習です。土のグランドでは初めての練習でしたが、盛り上がりますね。やみくもに玉を投げる子もいますが、じっと見ていると、ひとりで3の球を同時に投げて、見事に入れる頭のいい園児もいます。このまま、本番で大丈夫そうです。

 

そして、寺子屋の時間は「大相撲保育園場所」を行いました。教室内に丸く土俵を作り、まわりは、マットや布団で安全対策をします。寺子屋1番から3番までの優勝者をトーナメントで決めていきます。子どもたちは、相撲のことをよく知っているので、大いにヒートアップしました。優勝した1番男子は、スピードとパワーを両方持っています。今日は無敵でした。

 

さて、さいたま市内に別所沼といういこいの場所があります。そのほとりに、「ヒアシンスハウス」という小屋があります。昭和初期の詩人「立原道造」が、24歳の若さで肺病で命を落とします。彼は別所沼に、「週末の創作活動の場」になる別荘を持つ夢をもって

いました。在命中にはかなわなかったものの地域の市民団体が、立原の想いを実現したのが、ヒヤシンスハウスです。

 

さいたま市南区の中学2年生が特別授業を受けることになり、「自分だけの居場所を模型で作る」授業が行われました。別所沼の「ヒアシンスハウス」を見学したうえで、それぞれが思い描く「ハウス(居場所)」の構想を練ります。「一番大切なもの」「自分が欲しい場所」などを書き出して考えを整理します。それを画用紙や発泡スチロールで模型にしていきます。出来上がった「居場所」は、学校の校庭で1つずつ写真撮影します。

 

生徒たちは、撮影ポイントも自分で探し、光の当て方やアングルにもこだわります。作品の一例は、「愛犬と心地よく過ごせる空間」「好きな競技カルタを静かに出来る場所」「自然に囲まれ、敷き詰められたクッションに癒される小屋」などです。

 

生徒たちは、アートを意識した創作となったようですが、「自分だけの居場所」への認識が高まってくれれば、家と学校以外の自分にとっての心地よい場所を考えるきっかけになることでしょう。

 

もちろん、大人になっても欲しいですね。自分だけの居場所・・・。