奨学金は借金です

今日も園児全員で練習です。入場行進もダンスもチビちゃんたちは、そこにいるだけでオーケーですね。今日も最後は寺子屋園児による紅白対抗リレーの練習です。全員があきらめないで全力で走りました。こんな子どもたちの姿を見ているだけで、練習なのに涙がこぼれそうです。

 

さて、昨年のクリスマス発表会で、銀行勤務のママから「奨学金は借金」というテーマで、子どもたちが準備している幕の合間に、講演をしていただきました。どうも、私たちは、「奨学金を借りる」という言葉にまどわされて、「借金をするんだよ」という認識が薄れてしまいがちですね。

 

あるNPO法人の調査によると、奨学金を返済中、ないしは返済完了した人の28%が延滞を経験し、10%が自己破産を検討したことがあるといいます。

 

令和3年度の貸与奨学金の利用学生(大学)は86万人ほどで、全学生の3人に1人が利用しているそうです。青森県など、利用率が高い県では、半数が奨学金という名の借金をしています。

 

学生のざっと半数が、数百万円の借金を背負って社会人生活を始めます。これは、自己破産などに至るリスクが高くなるだけでなく、結婚や出産の妨げにもなっていることが考えられます。貸与奨学金の利用増加が、未婚化・少子化につながっているとしたら皮肉なことですね。

 

このままだと、日本は若者を借金漬けにする国と烙印を押されてしまいます。借りる側の意識改革が必要です。貸与型の「奨学金」なら、その名称を「学生ローン」と、借金であることが、分かりやすい名称に変えたほうがいいですね。

 

そして、本当に、借金をしてまでも、大学で何を学ぶかを考える必要があります。昭和の頃の様に「とりあえず大学を出て大きな会社に就職し終身雇用」という時代は終わっています。自分の生き方や人生に、「奨学金という借金」が必要かどうか、自分で考えることからスタートですね。