森 絵都さんの「幸せの定義」

昨日寺子屋園児尾が経験した「交通安全教室」は、子どもたちの印象に強く残ったようで、おうちに帰っても話が尽きなかったようです。保育園からの帰り道では、信号を渡る時も「右よし・左よし・右よし・信号よし」と指差し確認をしながら帰ったようです。今日は、寺子屋以外のちびちゃんたちが参加しました。予想外に、ちゃんと座っていられて、クロネコの「よっちゃん」登場で、大盛り上がりです。

 

さて、今日は「風に舞いあがるビニールシート」で直木賞を獲得した、作家「森絵都(もりえと)」さんの「幸せって?」を紹介します。

 

私の長女が、中学1年の時の担任が、頻繁に「学級通信」を発行してくれました。そのタイトルが「カラフル」です。私が大好きな、森絵都さんの小説に「カラフル」があるのですが、担任は、このクラスの生徒たちは、みんな違ってカラフルだという思いで、学級通信のタイトルをつけたようです。

 

そんな森さんですが、もともと児童文学からスタートし、小説を本格的に書くようになってからは、現実の人生と違うことを書かなければならないことに、何が正解で何が不正解かわからないまま進み続けていたそうです。それなら、せめて、実生活だけでも、シンプルで見通しのいいものにしたい。小説のような複雑な人生は必要ないと考えたそうです。

 

では、幸せな人生は?・・・「心の中にいつも小さなひだまりを持っていること」みたいな抽象的な幸福感はいらない。「朝、一杯目のコーヒーが美味しいこと」というようなおしゃれな響きも求めない。

 

そこで、森さんは考えたようで、人間の幸福とは、つまるところ、一生の中で出会った人々によって決まってくるのではなかろうか。周りを見渡しても、人間関係に恵まれている人は往々にして恵まれた人生を歩んでいる。これだ、と思い幸せの定義を「良い仲間と良い男」と決めたようです。(笑)

 

とても、現実的でわかりやすいですね。その後、「良い仕事」を加えて、「あなたにとって幸せとは何ですか」と問われるたびに「良い仲間、良い男、良い仕事です」ときっぱりと答えているそうです。

 

確かに、人生にとって仲間の存在や、仕事の充実は不可欠かもしれませんね。ということで、あなたの幸せの定義は何ですか?