ライフシフト 100年時代の人生戦略

さいたま市内の公立小中学校は、昨日の23日で終業式でした。2学期が終わり、通知表が渡されます。本日登園した小学生の通知表(さいたま市は「あゆみ」と呼ぶ)をずっと見ていました。小学校1年・2年・3年の3学年の「あゆみ」が揃いました。

 

1・2年生は18項目で3年生は24項目で、ABC評価をされます。今日の3人は、Aだらけで、正直びっくりしました。保育園時代は、やんちゃだった子も、やる時はやるのです。まぁ~Aの数が多い少ないと浮かれるのは、ほどほどにして、担任のコメントを読みます。「クラスのために・・・」「友だち思いの行動をとり・・・」に、うれしい気持ちになり、3人共に、欠席日数がゼロというのも、素晴らしかったですね。

 

そんな彼らは、間違いなく100歳まで生きるであろう・・・と言われています。今日は、「LIFE SHIFT(ライフシフト) 100年時代の人生戦略」という本の話です。実は、クリスマス発表会で、東秩父村で起業し新たな人生に挑戦する4歳女の子のパパに話をしてもらったのですが、この本の内容について話されました。

 

「人生100年時代をどう生きるか」これは、今の子どもたちにとって、大きな指針になる本です。現在は、定年を65歳から70歳に伸ばそうか・・・と議論されていますが、現在15歳の子が大人になると、80歳を過ぎても働き続けないと、食べていけない時代となります。

 

今以上に人工知能やロボットが発達し、さらに学び、成長し続けなければ働き続けることは難しくなります。しかも、健康でなければ働くことができません。こうなったら、スーパンマンにでもならないと生き続けられないのか?

 

著者は、「お金と仕事の面だけを見ていては、人間の本質を無視することになる。長寿がもたらす恩恵は、基本的にはもっと目に見えないものだ」と語るのです。具体的には、健康、友人関係、パートナーやその他の家族との良好な関係を築くことや、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること。新しい経験に対して開かれた姿勢をもっていることなどだそうです。

 

私たち、大人でも、この目に見えない資質は、大切なことですね。

 

園長としては、保育園の子どもたちは、100歳までは生きると考えて、保育を通じてかかわっていくのです。やっぱり「自分で考えて自分で答えを出す」ことができるようにすることと、自分以外の人の能力を見抜き、それを活用する力が大切になります。

 

このテーマは、深く重いので、毎日考えると疲れてしまいますね。1年の終わりとか、始まりに、自分の頭の中を整理するのがいいのかもしれません。