短歌のガチャポン⑥

正月三が日も今日で最後ですね。今日からお仕事の人も多いと思います。デパートなどでの「福袋」報道によると、今年は値上げラッシュを反映して、食品の福袋が人気のようですね。一人で、何袋も両手いっぱいの映像から「今年は値上げばかりなので、福袋で節約します」なんてコメントが聞こえます。でも、これだけ買えば、節約にはならないでしょ…と思ってしまう私。夢がない発言です。(笑)

 

お正月は、福袋の衝動買いで、福を呼び込むのが大切なのかもしれませんね。

 

さて、今日の短歌は・・・

「ラジオ体操の帰りにけんかしてけんかし終えてまだ8時半」

 作:伊舎堂仁(いしゃどうひろし)

 

夏休みのラジオ体操に参加した小学生のことでしょう。「けんかし終えてまだ8時半」という言い回しと時間配分がいいですね。友だちと一緒にラジオ体操に行って、その帰りにちょっとしたことでけんかをして、仲直りして、でもまだ8時半ですから、今日という日はたっぷりとの残されています。

 

今日が終わっても夏休み長い。夏休みが終わってもその先の大人に向かう人生はさらに長く、子どもたちは、気が遠くなるような巨大な時間に包まれながら、成長をしていくのです。でも、けんかする子どもたちは、そんなことなど考えることなく、ガリガリ君でもかじっているのでしょう。

 

保育園の子どもたちは、けんかが成長を後押しするといっても過言ではありません。この歌のように、さっきまでけんかしていたのに、気がつくと仲よく遊んでいる姿をたくさん見ることができます。「ごねんなさい」「いいよ」のお決まりのやり取りが、時々「ごめんなさい」と言われても、決して「いいよ」と言えない時があります。「許せない気持ちになるほど怒っている」のでしょう。そんなやり取りの中で、感情が揺さぶられて、子どもたちは成長していくのです。

 

大人になっても、けんかしてもすぐに仲直りできる関係が続くといいですね。