保育園ホワイトきゃんばすがあるショッピングセンターでは、早くもバレンタイン商戦の準備が行われていました。お昼寝タイム、年長園児を連れて、準備中の会場を見学します。私の元会社の仲間が、陳列作業に来ていたので、子どもたちの相手をしてもらいました。「このチョコレートはどうやって作るんですか？」「これはおいしそう！」など、子どもたちは質問攻めです。何でも、興味を持つ子どもたちです。(笑)

さて、今朝の新聞に世界の食糧事情についての記事がありました。日本の食料品は、その多くが輸入に頼っています。自給率はわずか３８％です。主な国の自給率は、カナダ233％・オーストラリア169％・フランス131％・アメリカ121％で、ここまでは、輸出する食糧品を含めた数字ですので100％をオーバーしています。他国から食品を輸入しなくても、自国で対応できる国です。続けますと、ドイツ84％・イギリス70％・スイス50％と、いずれも日本よりは自給率が高い国ばかりです。

38％の日本も、1965年（昭和40年）では、自給率73％でした。国民一人のコメ消費は現在の2倍以上で、肉類は1/3だったそうです。その後、食文化もどんどん欧米化して、朝食はパンを食べるようになり、肉食化していきました。

別に、外国から安く食品を輸入すればいいじゃないか・・・ということになるのですが、中国や新興国と呼ばれる国の食品輸入量の増大や日本の経済的地位の低下により、今後、海外からの食糧確保が難しくなる一方なのです。

ロシアのウクライナ侵攻で、日本でも多くの食品が値上げや供給が不十分となりました。世界の小麦の輸出量は、ロシアが1位でウクライナは5位です。ウクライナは、トウモロコシの輸出量も世界4位と農業大国なのです。

では、日本の自給率を100％にすれば・・・というのも、現実的にはほぼ不可能です。日本は世界で11番目に人口が多い一方、農地は少なく分散しています。国民一人当たりの農地面積は、人口1億以上の国の中では、最も狭いのです。自給率を100％にするには、机上の計算ですが、現在の農地を3倍にする必要があります。農家の高齢化や耕作放棄地も増え続けているので、このままでは、ますます自給率が下がっていくことになります。

今後、世界で戦争などの情勢不安や気候変動による世界的な農産物の不作が起きた場合、日本が、世界で最初に飢える国になると言われています。衝撃です。

1つの提案は、「コメを食べよう」だそうです。1965年のように今の2倍にはすぐにはいきませんが、「コメには連作障害がない」「野菜のように毎日手をかける必要もない」「何より、輸入の食品を食べるより、健康面で安全だ」などの理由です。

いきなり、私たちの食生活で、今の倍のコメを食べるのは難しいですが、1つの考えとしては、合理性がありますね。ここにきて、「食料安全保障」として農林水産省が動き出しました。日本の食の問題・・・廃棄ロスを減らすことも含めて、私たちは真剣に考える必要がありますね。