授業スタイルの国際比較

きょっは土曜日ということもあって、女子の園児たちが、素晴らしいパーティの演出をしております。テントもテーブルも使っているので、今どきの「女子キャン」のようです。小1女子が、園児たちを上手にまとめていました。会話を聞いていると、子どもたちで「〇〇役」を演じています。

 

さて、中学校教員の授業スタイルですが、2018年のOECDの調査によると、日本の場合は、平均値と乖離があることがわかりました。ある意味、想定通りです。

 

では、世界平均から大きく乖離がある内容について、ワースト順に挙げてみます。

「批判的思考が要る課題を出す」実行率13%で、世界平均より、-45%

「全員が理解するまで、類似の課題をさせる」実行率31%で、世界平均より、ー37%

「ICT機器を使わせる」実行率18%で、世界平均より、-35%

「独自の方法で問題を解かせる」実行率25%で、世界平均より、-20%

「明確な答えのない課題を出す」実行率16%で、世界平均より、-18%

「1週間はかかる課題を出す」実行率11%で、世界平均より、-17%

 

だいたいこんなところが、日本の授業スタイルで、世界と比較してあまり行われない内容です。逆に、多く行われていることは、「最初に目標を設定する」「学んでほしいことを説明する」「小グループで課題に取り組ませる」「学級の決まりを守るよう説く」といった内容で、これは世界基準の内容となっています。

 

総じていうならば、日本では習得させるべき内容、習得の進度(学年進行)までもが、前もって強固にイメージされていて、そこから外れるような実践は歓迎されません。先生が、教科書を全く使わない授業をしたら、どんなにすばらしい内容でも、NGとされてしまうでしょう。今でも、教科書と違うやり方で問題を解いたら減点する先生もいるのかもしれません。

 

自分で考えて自分で答えを出す。批判的思考を育むことで、ネット上のフェイクニュースに惑わされない。など、日本でも時代の変化と共に、授業内容も変わってきています。「未知の状況を生き抜く力」を子どもたちが育むことができるよう、日本らしく授業スタイルが変わっていくことが望ましいですね。