目標設定と修正力

今日は、屋上遊びではなく、保育園の子どもたちを連れて「さいたま市西区児童生徒美術展」に行ってきました。保育園から、歩いてすぐの公民館で開催されました。実は、卒園した小学校2年生の女の子の作品が選ばれていたからです。コロナ禍があったので、3年ぶりの開催で、かれこれ18年前から行われています。

 

さいたま市西区内の小学校・中学校・特別支援学校の15校の子どもたちの作品が展示されていました。各学校の美術の先生が選んだ作品が並んでいます。保育園ホワイトきゃんばすの卒園児は、小2の女子の他に、小3の女子の作品もありました。主に絵画と工作作品ですが、中学生の作品の中には、アニメーション(モニターで見る)もあり、芸術レベルは本当に高かったですね。今日は、3人の小学生が登園し、それぞれの小学校の友だちの作品を見つけると、大騒ぎです。

 

選ばれた子どもたちは、自信がつき、自己肯定感もアップすることでしょう。作品に影響を受ける友だちも多いでしょう。このような作品展が、多く行われることで、子どもたちの笑顔につながるのでしょう。感動して気分がよくなりました。

 

さて、大人が、子どもたちによく使う言葉の一つに「将来の目標を必ず立てなさい。目標があれば、その目標に向かって、学ぶことを大切にします。そして、分かるまで、自分が納得いくまで、さらに学ぼうとします。反対に、目標のない人は、やらない理由ばかりを考えてしまいます。できない理由、やらない理由はいくらでも考えることができます。そんなことの繰り返しでは、学習面や生活面でも成果が上がるはずはありません」といった目標神話です。

 

しかし、子どもたちは、なかなか目標を立てられずにいることが多いですね。「そりゃ、目標を立てることが大事なことくらい、わかっているけど・・・」と、子どもは思っています。

 

イチロー選手は、小学生の時に「プロ野球選手になる」と言い、二刀流の大谷翔平選手の高校時代のノートは、スポーツ以外の「人として」の行動目標が記されていました。サッカーの本田圭佑選手は、ワールドカップに出場すると夢ノートに書いていました。でも、子どもたちに、そんな有名選手の例えは、プレッシャーになるかもしれません。

 

私は、小学校の卒業作文に「病院を開業して、多くの人を助けたい」と書きました。しかし、早くも、中学になると理系を諦め、今度は「アナウンサーになる」という目標を立てました。しかし、結局は、普通のサラリーマンになりました。多くの人は、そんなものでしょう。

 

子どもたちには、「目標を持つんだ!」と言うのは大切ですが、合わせて「いつでも修正していいんだよ」と言ってあげないといけませんね。子どもの頃からの初志貫徹など、人生では奇跡です。子どもたちには、修正力が大事なのです。