授業作家

昨日のグリコ工場見学は、本当に楽しかったようで、おうちに帰って話が止まらない園児が多かったようです。5歳女の子は、ポッキーとプリッツの作り方をパパママにきちんと説明できたそうです。「楽しかった!」だけでなく、学びもちゃんとあったようです。

 

さて、奈良県生駒市で、教育改革担当という肩書で働く尾崎えり子さんは、本業は、民間学童やシェアオフィス事業などを手掛ける会社経営者ですが、月に半分ほど生駒市の公務員として働いています。つまり、公務員の仕事は副業です。

 

彼女の仕事は、教師の「こんな活動をしてみたい」という思いを実現するのが仕事です。コロナ禍では、オンラインの職業体験や修学旅行、防災教育などを企画してきたそうです。この3年間で、ざっと50本ほど行ったそうです。今では、自分を勝手に「授業作家」と名乗っているそうです。なかなか、いいネーミングですね。

 

企画するうえで、気を付けているのは、トップダウンにならないことだそうで、先生たちの要望を掘り起こし、実現に向けてお手伝いさせていただくというのが基本姿勢で、先生たちの提案に「ノー」と言わずに、どうすれば実現するかを考えます。

 

ビジネスのプロとして、企画を形にする上で心掛けているのが、先生たちの想定の120%の完成度だそうです。先生たちも授業のプロですので、それを120%レベルで納得させるのは、そう簡単ではありません。

 

彼女は、授業にエンターテインメント性を取り入れて、子どもたちの注意を引き付ける方法を考えるのが得意だそうで、ビジネスエンターテインメントと教育を融合させて、教育の専門家ではないからこそ思いつく授業コンテンツを目指しているそうです。

 

「良い授業」と、子どもたち全員が感じることは難しいですが、子どもたちが、自分で学びにつながる授業が理想です。(とても抽象的な言い方で、すみません)

 

彼女は、まずは日本の教育を授業から面白く変革していこうと考えています。私も、子どもの頃の面白い授業は、大人になった今でも忘れませんね。こうして、学校の外の人たちを上手に活用できる人材は、やがて、社会に出る子どもたちに、素敵な授業を作り出してくれるのでしょう。

 

大人たちの様々な経験値が活かされ、そして、子どもたちが自分で考えて前に進む。楽しみですね。